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バイエルン - レバークーゼン(前編)

わかの観戦日記
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初日
RW・エッセン - F・デュッセルドルフ(前編)
RW・エッセン - F・デュッセルドルフ(後編)

2日目
バイエルン - レバークーゼン(前編)
バイエルン - レバークーゼン(後編)

3日目日
リエージュ - ラ・ルヴィエール

4日目日
マーストリヒト-エクセルシオール

最終日
帰国へ
(←前日からの続き) 

ケルン・ボン空港8:25分発のdba航空でミュンヘンに向かう。空港に到着したときはまだ夜であったがだいぶ明るくなってきた。飛行機はレバークーゼンのマフラーをした人たちが約50名程度。乗客の半分がバイヤーサポ、ということになる。行く目的は私とおんなじで、アリアンツ・アレーナで行われるバイエルン・ミュンヘン対バイヤー04レバークーゼンの試合を観戦に行くためである。バイエルンは今期絶好調で早くもマイスター・シャーレの獲得はほぼ決まり。逆にレバークーゼンは監督を解任して間がないため暗中模索の状況で、今日の試合結果はやる前から大体見えているのだが、私もどちらかといえばアンチバイエルンなので今日は彼らと一緒に応援しようと思う。

 ミュンヘン空港は雪景色であった。Sバーンで一旦ホテルにチェックインする。駅前の気温表示はマイナス7度。寒い。この状況は日本出発前から充分に予想していて、バイク用の耐寒ウェアを上下フルセットで着込んできている。だから寒くないはずなのだが、顔の表面を空気が突き刺すように走る。痛い。

 試合開始まで間があるのでミュンヘン中心部でしばらく過ごす。三越でみやげ物を買い、バイエルンのファンショップやワールドカップオフィシャルショップを見たりしてすごす。試合から試合へと放浪のような旅をしているとひとつの土地にゆっくりと過ごすことがないのでこういう時間は結構貴重なのである。特に年度末にまとまった休暇をとろうとすると会社の同僚への理解が必要不可欠なのでそれに対する気遣いはせねばならぬ。熟年女性に大人気のフェイラーのハンカチで日本未発売柄のものが日本の半額以下で売っているのを見ると大量に仕入れてオークションで売りさばいてやろうかとも思ったりする。

 ミュンヘン市内はバイエルンサポでごった返している。試合開始までまだ時間はあるし、もう少し市内でゆっくりしていくつもりであったが早めにスタジアムに行くことにする。スタジアムの最寄り駅までは地下鉄で20分。大都市のスタジアムとしてはそれほど遠くはない。バイエルンサポで超満員のU6号線でフレットマニング駅下車。地上駅を降りると目の前に蚕の繭のようなアリアンツ・アレーナが見えてきた。

 駅からスタジアムにかけてはまだまだ造成中といったところであちこちがぬかるんでいる。大勢の人が雪を踏むものだから非常に歩きづらい。ちょっと段になっているようなところでチケットを振りかざしているダフ屋が大勢いる。私は事前の調査でアリアンツアレーナはダフ屋がいないと聞いたので、事前に用意していたのだが、これだったら現地調達でも良かったかもしれない、。ドイツのダフ屋は概ね良心的で少なくとも定価の倍を超えることはまずない。もちろん違法だが、警官たちが大勢見ている中で突っ立っているわけだから、取り締まるほうも大目に見ているのだろう。少なくともダフ屋のほうからは声をかけてこなかった

 どうでもいいが寒い。凍えるように寒い。私はフル防寒のバイクウェアできたけれども、ミュンヘンの冬をなめていた。もう少しアレーナを眺めていたかったが、寒さに負けているので一刻も早くスタジアム入りすることにする。

 私の席はメインスタンド中央3階で、ピッチからは少し遠いが全体を把握するのにはちょうどよい。せめて2階だったら選手の表情もわかるのだがここからだと少し厳しい。ピッチから私の席までの距離だけ見れば横浜国際の2階席のほうが近いかも知れない。しかしサッカー専用だけあって視野に入る景色すべてがピッチと観客席なので臨場感が比較にならない。当たり前な話だが、結局陸上トラックの存在というのは見づらいだけでなく雰囲気までもをスポイルしてしまうことが良くわかる。

 スタジアムに入ってもまだ寒い。しかし条件反射的にビールとソーセージを買い込む。当然飲んだらすぐにトイレに行く。あたりまえの話で非常にばかばかしいがドイツでのサッカー観戦はこうしながら見ると決めているので仕方がない。周りの人はグリューワイン(ホットワイン)を飲んでいるが、私は酒に弱く、特に燗酒は一発で回るので飲めない。この辺が悔しい。

 練習が始まる。オリバー・カーンは相変わらず元気。怪我もしていたミヒャエル・バラックもスタメンのようでなにより。スター軍団がそろっている割には観客の声援が少ないのが気になるが概ね試合は期待できそう。なんだかんだ言っても出るべき人が出なければ試合は盛り上がらない。選手紹介の後、スター・ウォーズのテーマが流れて選手入場。みんな一気に白ける。なんだかなあと思っているうちに試合が始まった。

(後編)に続く
 
 
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