3月9日。今日は日本に帰る日である。
午前7時起床。お腹が痛い。体が異様にだるい。前身が妙に寒い。そのくせ食欲はある。
まあ調子が悪いのは確実だが今日の夜の飛行機で日本に帰るわけだから無理をしないようにゆっくり過ごせば良いのではないかと考え、身支度を調える。
このホテルの正門はバスの発着所を兼ねていてスラバヤ行きのバスが頻繁に通っていく。歩かないですむというのは大変よろしい。チェックアウトをしてすぐに乗り込む。エアコン月は助かるが効きがかなり強くて少し堪える。乗車後、すぐに車掌がやってきて切符を売る。スラバヤバスターミナルまで2万4千ルピア(約400円)。
バスは冷房付きなのはよいがかなりくたびれていて座席はぺったんこだった。インドネシアの公共交通機関はこんなものばっかりである。それでも高速道路を通るので揺れも少なく乗り心地は悪くない。私は用意したジャンパーを膝の上に掛け、そのまま寝てしまった。疲れていたのだと思う。気がついたらスラバヤバスターミナルだった。時計を見ると午前11時。3時間は乗っていたことになるが、感覚的には1時間も乗っていないような気がする。
バスを降りるとムワっとした暑さが体を包む。そしてタクシーの客引きが一斉によってくる。ここから市内までは市内バスも出ているが、疲れているのでタクシーを使う。正規のタクシー乗り場に移動し、客待ちをしていたタクシーに乗り込む。タクシーもいろいろランクがあり、立派な車両はそれなりに信用できる。
私はハイアットホテルに行くよう依頼した。体の調子がおかしいときは、快適性に金をケチってはいけない。とりあえず5つ星ホテルのレストランで食べ慣れた食事をして休もうと考えた。場合によっては飛行機の出発時間まで部屋を押さえてもかまわない考えであった。
タクシーは高速道路を走り、ホテルに横付けする。さすが5つ星で職員の態度は完璧。レストランに移動して休む。2時間ほどいただろうか。
ホテルの従業員に話をすると気を遣ってくれたのか救護室に案内してくれた。少し暗い照明が体を休ませてくれる。スラバヤを出発するのは午後5時10分。午後4時まではそこにいいた。
時間が来たのでタクシーで空港に移動する。あとは飛行機に乗るだけである。スラバヤ発のエアアジアQZ1715便は定刻に出発し、18時30分ジャカルタに着いた。初日にこの空港に着いたときはひどく田舎の空港に見えたが、今、改めてみると大空港のように見える。タクシーで国際線ターミナルに行き、JALカウンターでチェックインをすると既に日本に帰ってきたような感覚を覚えた。カウンターの周囲は日本人ばかりだからかもしれない。
搭乗手続きを済ませ、おみやげを買い込むと私の意識は既にインドネシアにはなかった。この飛行機は午後10時にジャカルタを離陸し、翌朝7時30分、成田に着く。そのまま家に帰り、一息つけば今度は三ツ沢に行かねばならない。大一番のACLは終わったが、今度はJリーグの大一番、横浜FC対横浜F・マリノスの試合が19時に始まる。休む間がないけれど楽しみなことである。
(おしまい) |
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