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第2節 川崎フロンターレ 対 バンコク・ユニバーシティ
(川崎:等々力陸上競技場)
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ACL二戦目。初めてのホーム国際公式戦。幸せ一杯夢一杯。タイラーメンからタイ踊り、タイ焼きに至るまでタイずくしのお祭り感でにぎわう等々力競技場。なんなんだこのヌルさは、という違和感を感じながら等々力のメインスタンドに座る。天気は快晴、相手は格下。4-0位でサクっと勝っちゃいましょうか、スタンドにはそんな空気が漂う。あのピリピリとしたマランの空気は微塵もなかった・
試合開始。ヌルイ空気はヌルイ試合を引き起こす。相手にボールを持たせて出所をうかがう川崎に対しパスを交えながらつっこんでくるバンコク。しょっぱなからモチベーションの差を感じさせる展開に苛立ちを覚えてくる。チームを比べてみれば明らかに川崎の方がうまい。J1とJFL上位の差がある。その差は追いつけないほどの差なのか、というと決してそんなことはなく、食ってやろうというバンコクに押されてしまう。
川崎のディフェンスは背が高いのが特徴で、それ自体は有効に機能していた。しかし相手が枚数を重ねてつっこんでくればいとも簡単にマークがずれてしまう。バンコクの先制点はこうして生まれた。唖然とするサポーター、喜ぶバンコクの選手達。そしてアウェイサポーター席の元新潟・深澤のサポーター達。必死さが欠けたチームが勝てるわけないんだよ。
先制点を取られてやっと目覚めたのか、川崎はラインを上げてバンコクサイドに攻め込んでいく。しかしバンコクはディフェンスを固めて引いて守る。両チームに力の差があるのだから当然の戦術だ。前がかりに攻めかかったところをカウンターを食らって冷や冷やする。
私はこういう試合が一番いやだ。試合にたいする積極性も死にものぐるいさもなく、モチベーションの持って行きどころを探しているような試合を見ると悲しくなる。JFL時代の横浜FCでこういう試合をさんざん見たけどフロンターレでも見ることになるとは思わなかった。でも冷静に考えてみれば、試合における両チームの力関係は当時の横浜FCと同じである。
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後半開始。次第に焦るフロンターレ。キッチリと守りきるバンコク。崩せない状況に変わりはないが、バンコクもだんだん守り疲れてきた。
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試合は両チームの焦り合いのようになってきた。露骨なバンコクの遅延行為にイエローカードもでる。これを酷いというのか、狡猾と言うか、人それぞれだと思うけれど、勝つために死にものぐるいでやっているのは明らかにバンコクの方だ。
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ただ、バンコクは守り疲れてきた。ゴール前に押し寄せる川崎の攻撃にディフェンスが間に合わなくなってきた。混戦の中でのオウンゴールはこうして生まれた。情けないゴールだったけれど、それでも負けと引き分けでは雲泥の差がある。おそらくバンコクが得点することはないだろう。最悪の事態は逃れた。
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川崎はなおも攻めたてる。どうみても決定的なシーンが続くのに点が入らない。なんだかなあ・・・・・・・・・・・。両肘を両膝について顎を乗せて憮然として観戦する。そして試合終了。バックスタンドから拍手がわいたが、こういう試合をして拍手をする人たちの気持ちが私にはわからない。お疲れ様でした、の意なのだろうか。
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実力は一方的だった。バンコクユニバーシティが日本でリーグ戦をすれば実力はJFLクラスだろう。でも天皇杯でJFLチームがJ1に勝つこともあるようにモチベーションや試合運びの仕方ではジャイアントキリングは容易に起きる。楽な試合なんて一つもないことがわかっただけでもよしとするべきだろう。
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川崎はバンコクと引き分けたが前節で全南もバンコクと引き分けたため、川崎と全南は同じ勝ち点となった。これは運が良かったと言える。総得点差で川崎が優位にたっているが、これはあまり意味をなさない。次節のアウェイ全南戦でこの一次リーグの大勢が決する。
皇国の興廃が決まる大切な試合である。当然私は韓国に乗り込むつもりだ。
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