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第4節 川崎フロンターレ 対 全南ドラゴンズ


(川崎:等々力陸上競技場)

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第1節 アレマ・マラン-川崎フロンターレ

第2節 川崎フロンターレ-バンコク・ユニバーシティ

第3節 全南ドラゴンズ-川崎フロンターレ

第4節 川崎フロンターレ-全南ドラゴンズ

第5節 川崎フロンターレ-アレマ・マラン

第6節 バンコク・ユニバーシティ-川崎フロンターレ

準々決勝 セパハン-川崎フロンターレ

準々決勝 川崎フロンターレ-セパハン

ACL総括
 
私の職場は蒲田にある。定時のチャイムが鳴るとダッシュで会社を後にして東急多摩川線に飛び乗る。多摩川園で東横線に乗り換え、多摩川を渡ると右手に照明の灯りが燦々と輝いてくるのが見えてくる。私はこの風景が好きだ。最近のスタジアムは屋根に照明を付けているので照明塔のあるスタジアムはだんだん少なくなってきているけれど、サッカーを見るぞ、という気にさせてくれるのは遠くから見える照明塔の灯りだと思う。


 ACL第4節、全南ドラゴンズ戦はグループリーグの最後の決戦と言って良いと思う。1点差負けでも自力勝ち抜けの可能性が高い川崎にとっては相当有利なポジションであるが、このチームは試合が終わるまで結果が読めないのはみんな知っているので誰も楽観視していない。


 韓国のチームというのはフィジカルが強く、えげつないというイメージが一般的にある。私も城南や水原、蔚山を見ていて同じ印象を持っているので、今日の試合、ひょっとしたらひっくり返されるかもしれないという緊張感はあった。国際試合においてはホームとアウェイは全く違うチームになるのは常識と言っていいだろう。私は新丸子の駅前で腹を満たし、競技場に入った。


 
 ところが試合は雌雄を決する一戦とはほど遠いもので、川崎はジュニーニョが難なく先制点を上げ、早々に勝負を決めてしまった。このグループは事実上川崎と全南の一騎打ちで、今日の試合を1点差負けまでに押さえればグループリーグ突破は決まったもの同然と言える。その状態で川崎が先制点を上げたと言うことは、ジュニーニョの先制点を持って勝ち抜け決定と言って良いだろう。もちろん最後まで全力を尽くすべきだが、この状態でひっくり返されるようなら、準々決勝進出など辞退した方がよい。



 全南は、前節もそうだったのだが基本的に下手なのである。Jリーグの指揮を執る外国人監督にJリーグの印象を訪ねると、「技術は高い」というコメントが返ることが多いが、それは私も理解できる。例えば横浜FCは最下位に甘んじているけれど、ボールを止めたり蹴飛ばしたりする技術だけ取ってみれば欧州の中堅リーグでも通じると思う。そういうレベルでの巧拙が全南は低かった。


 試合はその後もまったりとしたペースで進む。等々力特有の緩い空気が漂ってくると、これは本当にACLなのかとも思う。しかしそれは確実にやることをやりあげたクラブに対する褒め言葉でなければならない。試合以外の部分で聞くエピソードを見ると川崎のスタッフは本当にプロの仕事をした。


 試合は3-0で終了した。同日開催されたマラン対バンコクの試合はマランが勝利したため、次の試合で勝ち抜けが決まる。実際に川崎がグループリーグで敗退する確率は机上の空論で、余裕を持って戦って良いだろう。私は既に予約してあったバンコク行きが消化試合となってしまったのが痛し痒しだが、それはもはやどうでも良かった。私は試合終了のホイッスルが鳴るのを見届けてから競技場を後にした。


 私は武蔵小杉駅ではなく新丸子駅に向かった。新丸子は飲み屋が多い。普段はバイクで競技場に行くことが多いが今日は電車なので沢山飲んだ。グループリーグもあと2戦である。


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