わかの観戦日記トップページに戻る


準々決勝第一節 セパハン 対 川崎フロンターレ


(イスファハン:フーラッド・シャースタジアム)

7日目:さようならイラン

ACL参戦記トップページ

第1節 アレマ・マラン-川崎フロンターレ

第2節 川崎フロンターレ-バンコク・ユニバーシティ

第3節 全南ドラゴンズ-川崎フロンターレ

第4節 川崎フロンターレ-全南ドラゴンズ

第5節 川崎フロンターレ-アレマ・マラン

第6節 バンコク・ユニバーシティ-川崎フロンターレ

準々決勝 セパハン-川崎フロンターレ
はじめに:イランという国
初日:出発まで
2日目:イスファハンへ
3日目:試合開始前までのこと(前編)
3日目:試合開始前までのこと(後編)
3日目:セパハン-川崎フロンターレ
4日目:イラン・プレミアリーグ
5日目:ペルセポリス
6日目、最後の夜
7日目:さようならイラン

準々決勝 川崎フロンターレ-セパハン

ACL総括

(前日からの続き)

 9月23日。今日はイランに帰る日である。帰国便は夕方に出るので昼間はテヘランの町をブラブラ歩ける。朝食を取った後、スタジアム見学に行こうと思う。テヘランはイランプレミアリーグに所属しているチームがいくつかホームスタジアムを構えている。その幾つかは行ってみたいと思っていた。



インターネットの世界は本当に便利で、今や全世界のスタジアムが空中で判断できる。テヘラン空港の近くにスタジアムがあることをグーグルマップで見つけて行ってみることにした。



 テヘランの中心部からタクシーに乗る。衛星写真を運転手に見せるとすぐに連れて行ってくれた。行った先はダステゲリスタジアム。イランプレミアリーグのパス・テヘランのホームスタジアムで、陸上競技場である。入口の守衛にスタジアムを見学したい旨を伝えると、マネージャールームに連れて行ってくれた。部屋の主人に日本から来たと言うと非常に驚いた様子で丁重にもてなしてくれる。コーヒーを出してくれていろいろ話をする。日本のこと、応援しているサッカーチームのこと、日本代表とイラン代表のこと、つたない英語だけど話題は尽きない。このマネージャーはかってはエステグラルの正ゴールキーパーで、引退後はパステヘランでGMをやっているとのこと。彼の厚意で敷地内を案内してくれることになった。


 多くの国がそうだが、一つの都市に複数のサッカークラブがあると、非主流派のチームは地域密着化、大衆化を計る。ユベントスに対するトリノ、バイエルン・ミュンヘンに対する1860ミュンヘン、マンチェスター・ユナイテッドに対するマンチェスター・シティ。みんなそうだ。パステヘランも同様で、テヘラン2大クラブと差別化を図っている。パステヘランは高級住宅地、エクバカン地区にあり、地域内の住民を対象とした総合スポーツクラブなのだそうだ。広大な敷地にはテニスコートが何面もあって、有閑なおじさま方が練習をしている。日本で言えば田園調布スポーツクラブと言えばわかるだろうか。横浜FCが理想とすべきクラブだと思う。



 マネージャーズルームやトレーニングルーム、ミーティングルーム、戦術分析室などを見せてもらった後、スタジアムに入る。本来のダステギリスタジアムは現在改装中とのこと。完成まで本拠地として使っていた方のスタジアムを見せてもらうことになった。こちらは練習試合用だが、併用して公式戦も行うことのことだ。


 サッカー専用のスタジアムでとても見やすい。また清潔であう。アザディスタジアムもそうだが海外のスタジアムは綺麗なところと汚いところが両極端なことが多いが、こちらは綺麗である。高級住宅地のサッカークラブなので観客の社会階層は高いのかもしれない。ここでACLをやったら凄い空気になるだろうなあと思う。


 GMに礼を言ってスタジアムを出ようとすると、GMはタクシー携帯電話でを呼んでくれた。驚いたことに彼は運転手に私のホテルまで送るよう指示を出すと、タクシー代を払った。ここまで来るとさすがに恐縮する。タイでもインドネシアでも韓国でも私はサッカー関係者に必要以上の歓迎を受けた。対国家としては複雑な感情もあるかもしれないが、少なくとも私自身はいつも歓迎してもらった。でもさすがに帰りのタクシー代まで出してもらったことはない。イスラムでは旅人には良く取りはからうようにという教えがある。そういうものがあるかもしれない。


 ホテルに着くと少し休んだ。イランの気温は高く、直射日光が指すと体力が奪われる。休憩した後、博物館巡りをする。絨毯博物館や宝石博物館、国立博物館などを回った。旅は終わりに近づいてきた。


 私は市の中心部でタクシーを拾い、空港に行った。出発時刻には少し早いが空港でゆっくりしたかった。空港でお茶を飲んでいると体格の良い揃いのトレーニングウェアを着た一団が入ってきた。胸のマークに見覚えがある。今回フロンターレと対戦したセパハンの選手達である。どうやら私と一緒の飛行機で日本に行くらしい。イラン航空800便は、今度も一時間ほど遅れてに離陸したが私は別に気にしていない。あとは日本に帰るだけである。


 本当は午前11時には到着するはずだったが途中に立ち寄ったソウル空港の管制室がシステムダウンを起こし、出発が大幅に遅れ、成田には午後2時半に着いた。韓国から来た他の便もほぼ同時に着陸したので税関は大混雑であった。日本人の通関はスムースに行われたが、外国人はかなり難儀したらしい。帰ってからニュースを見ると、セパハンの選手は宿舎到着が遅れて練習ができなかったらしい。川崎にクレームを付けたらしいが、私にとっては知ったことではない明後日はもう試合。川崎フロンターレの運命をかけた準々決勝第二戦が始まる。


 


(おしまい)


SEO [PR] ]Ex ₦΍ IsbN f ^T[o[ SEO