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2008.04

最終日:ソウルのスタジアム

観戦記

初日:ソウルのスタジアム
2日目:全北現代-大邱FC
3日目:浦項スティーラーズ-大田FC
最終日:ソウルのスタジアム

朝6時起床。快晴。今日は日本に帰る日である。昨日・一昨日で2試合観戦できたので、今日は早々とソウルに戻ってソウル市内のスタジアム見学をしようと思う。ソウル在住の日本人からリストとアクセスガイドを貰ったので場所探しに困ることはないのが非常に助かる。


泊まったモーテルはKTXの停車駅、東大邱の近くにある。ここは本当に韓国か?と思わせるような洒落たロビーがあって、KTXの指定席販売機もある。ビジネスマンが非常に多い。15年前、初めて韓国に来たときは明らかに遅れているなあと思うところもあったのだが、インフラに限って言えば非常に追いついている。物価も生活水準の向上と為替高の影響もあって日本とほぼ同じだ。


 ソウルへ向かうKTXは本数も多くあまり待たない。窓口で「ソウル、ワンパーソン、ネクストトレイン」というと5分後に出発する列車を即座に発見してくれた。愛想も良い。韓国の鉄道はまだ民営化されていないけれど、すくなくとも当時の日本の国鉄よりは遙かに先を行っている。プラットホームに降りると列車はすぐにきた。

 
 KTXは全社指定なので座る場所には困らない。さすが新線で路盤が新しく全く揺れない。乗りごこちもよい。日本の新幹線と同じだ。車窓も日本と同じ。これに私の携帯宛に日本からメールが着信するモノだから韓国にいる実感がなくなってくる。大邱-ソウル間は約350キロ。1時間30分。ちょうど東京-名古屋間くらいの距離だ。運賃は5000円程度なので日本の新幹線よりも安い。物価高の韓国だけど、公共交通機関はまだまだ韓国の方が安い。10時少し前、ソウル駅に到着した。


 朝飯を食べていなかったので腹が減った。ソウル駅の駅舎内で「讃岐うどん」を食べる。味は海外でのうどんとしては、まあまあ。少なくともココよりまずいうどん屋は日本にはいくらでもある。


 今日は一日、韓国のスタめぐりをする。まずはソウル駅から地下鉄1号線に乗り、3つめの「鐘路3街」で降りる、3号線に乗り換え約1時間、19個目の「大化」で下車する。改札を抜けると目の前に「高陽総合運動場」がそびえ立っている。A代表戦も開催される4万3千人人収容のスタジアムでさすがにデカイ。スタジアムを半周すると正面階段が開放されていて、中にはいることができた。





 2003年に完成しただけあって清潔感がある。。オーロラビジョンもついていて、綺麗だ。もっともここをホームにするKリーグのチームはなく、Nリーグ(2部のセミプロリーグ)の高陽国民銀行が千人程度の観衆を集めて試合をしているにすぎない。高陽国民銀行はNリーグで優勝したが、Kリーグへの昇格を拒否したため、1億円の罰金と勝ち点20を剥奪された。これがいいかどうかわからないが、インフラとチーム体制が全く見合っていないのが今の韓国サッカーであると私は思う。


 駅に戻り、行きに来た地下鉄3号線を11駅戻り「ヨンシネ」駅で降りる。地下鉄6号線に乗り換えて9駅乗り、「合井」下車、地下鉄4号線に乗り換えて4駅目の「新道林」下車、さらにサイド地下鉄1号線に乗り換えて7つめの「素砂」駅で降りた。微妙に疲れてきた。


駅前の通りでタクシーを捕まえ、競技場に行く。ほんの5分ほど乗っただけでスタジアムが見えてくる。これがかってKリーグに在籍した富川SK(現在の済州ユナイテッド)のホーム、富川総合運動場で現在はK3リーグ富川FCがホームとしている。付近は自然公園でサクラが満開である。富川市民にしてみればちょうどよいハイキングコースかもしれない。


 このスタジアムも開放されていた。メイン・バックが屋根付きで、やはりデカイ。3万人以上収容可能で、少なくとも3部リーグのサッカーチームには似合わない。コーナーサイド最上段に登ってみると、椅子に埃がうずたかく積もっている。相当長い間使用していないようだ。




 スタジアムを出て通りに出る。ちょうどバスがやってきたので乗る。素砂駅に行くことを確認して乗ったがすぐに着いた。この程度なら乗らなくても問題なかったかもしれない。


 次は仁川に行く。素砂駅から地下鉄1号線で12個目、桃源駅で降りる。ここから坂道を少し降りると目的の仁川総合競技場が見えてくる。古ぼけた鉄塔が懐かしい。昭和40年代のスタジアム、という気がしてくる。日本で言えば市営陸上競技場にあたるのだろうが、韓国のグラウンドは大抵は全周に観客席があるので施設の充実度でいえば日本のそれとは比較にならない。





 桃源駅に帰り、1号線を7駅ほど戻る。富平駅というジャンクションで、ここから仁川地下鉄1号線に乗り換える。7つめの駅が仁川文鶴競技場駅で、6年前はワールドカップスタジアム駅としてにぎわった場所である。今はがらんとしていて当時の面影を伺うモノは全くない。駅を出ると目の前に野球場と競技場がデンとそびえ立っている。迷いようがない。




 例によってスタジアムは開放されているので中に入る。これは本当にありがたい。日本の市営スタジアムだと、管理人に許可を得なくてはならなかったり、訝しがられたり、写真を撮っただけで雑誌名を追求されたりで、おおよそ愉快でないことが多いのだが、韓国は好きに入れ、という感じである。国民・県民・市民の税金で作った施設ならばこういう自由さが本来あるべき姿だろう。


 仁川はさすがに大きかった。屋根が全周を覆っているので日陰はできるし涼しい。ここをホームにしている仁川ユナイテッドは残念ながらこのスタジアムを生かし切れていないけれど、施設だけは日本の陸上競技場よりもずっと先に行っている。


 だんだん日が暮れてきた。最後にひとつだけ訪問してスタジアム巡りを終了しようと思う。
 まずは駅に戻り仁川市営地下鉄1号線を富平まで戻る。その後地下鉄1号線をソウル駅方面に12駅戻り、新道林で下車する。2号線に乗り換え2つめの永登浦区庁駅で下車、さらに2駅乗り、5号線の梧木橋駅で下車する。さすがに疲れた。


 日が暮れてきたので急ぐ。駅から漢江をめざし、川沿いに進むと照明灯が見えてきた。ここが木洞運動場。韓国大学サッカーで使われるところである。ちょうど学生選抜戦をやっていて、難なく入場できた。グラウンドは人工芝なので毒々しい色が目に付くが、慣れると気にならない。観客は殆どおらず、長いすを独り占めする。スタジアムの向こうに夕陽が落ちていく。早く帰りたくなった。





 スタジアムを後にして梧木橋駅駅近くの現代百貨店で家族へのおみやげを細々と買う。梧木橋駅駅から金浦空港は近い。地下鉄5号線を9個ほど走ると金浦空港駅。3日ぶりに戻ってきた感じだが、ずいぶん久しぶりのような気もする。時刻は夜7時。日は簿暮の状態で、夜になっている。


 チェックインを済ませ、金浦空港に隣接されたスーパーで食事を済ませる。金浦空港の出発は20時20分。羽田着は22時15分。羽田から自宅までは約50分だからその日の23時30分くらいには家に帰れる。夜の8時過ぎまでソウルにいて、その日のうちに家に帰れるとは凄い時代になったと思う。

 これで海外遠征はおしまい。また国内リーグを観戦する日に戻ります。


(おしまい)
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