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第一日:中東へ





 最初から計画は難航した。渡航予定の中東3カ国のうち、シリアだけが事前にビザが必要で、その書類をそろえていたのだが、在職証明書の作成を自分の勤めている会社に申請したところ、却下を食らってしまった。担当した人事部曰く、「そんな危ない所に行くことを会社が認めるわけはいけません」と。


 まあ確かに外務省の海外渡航情報によるとシリアでは全土に「充分に注意してください」と出ている。これを根拠にしてダメだということらしいが、内容を見ると危険なのは主にイラクとの国境線とアメリカの大使館・施設関係であって、普通に旅行する限りでは大丈夫だと思うのだが。それ以前に休暇を使用して何をするかまで会社に言われたくはない、という気持ちが強い。


 もっともどこの国に行くかは本人の自由、ということを主張するなら証明書の発行をしないのだって会社の自由というのも一理ある。この件で会社に文句を言うのは間違いかもしれない。微妙に面白くないが仕方がない。私は申請用紙の職業欄に、「retire(退職)」と書いた。俺はぷー太郎なのか・・なんとなく先が思いやられる。


 シリアのビザは国境でも取れるという話はアチコチであり、どうも本当のようなのだが、私はリスクを避けるためにちゃんと事前に取る。六本木のシリア大使館でシールのビザをを貼ってもらうと渡航の気分が沸いてきた。

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初日
中東へ

2日目
UAEの路線バス
ヨルダン入国

3日目
シリア入国
ダマスカスのスタジアム

4日目
レバノン入国
拘束される
AFCカップ

5日目
バールベック遺跡

6日目
ガンバはフェアだった
遙かなるバグダッド

7日目
シリアリーグ開幕戦
また拘束される

8日目
ヨルダンリーグ

9、10日目~最終日
さようなら中東
 ところで何故私はシリア、レバノンに行くのか?渡航決定以来いろいろな人から言われたが、これにはちゃんと理由がある。決して危ないところに行ってきてハクを付けたいからではない。


 行く理由とはもちろんサッカー観戦で、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)とAFCカップを見たかったのである。10月7日にAFCカップ準決勝が、10月8日にACL準決勝が開催される。計画を立てた当時(8月上旬)、まだ準々決勝も行われていなかったので、現地で開催されるかは賭けになったが、読みはあった。


 ACLについては準々決勝でシリアのアル・カラマ対ガンバ大阪が対戦する。計画当時のガンバ大阪は絶不調でリーグ戦で全く勝てていなかった。ガンバサポーターには失礼な話だが、私は準々決勝はアル・カラマが勝つだろうと読んでいた。となれば準決勝は10月8日にシリア・ホムスでアル・カラマ対浦和レッズの試合が行われるだろう。不本意であるが、浦和側で応援するか、ともくろんでいた。


 AFCカップの準々決勝はレバノンのクラブ対マレーシアのクラブの対戦になったが、これはもうレバノンが勝つだろうと読めていた。過去の大会結果を見ると準決勝以上の進出はレバノンとヨルダンが独占している。マレーシアにつけいる隙はないだろう、そう思っていた。あとは現地の国内リーグ戦を見よう、ガラガラのスタジアムだろうがそれはそれで楽しい。予定は決まり、私はチケットを予約した。成田からドバイまではキャセイパシフィック航空の香港経由で11万5千円、ドバイから陸送で20キロ移動し、シャルジャ首長国からアンマンまでアラビア航空で3万5千円、都合15万円、15時間のフライトである。中東は欧州よりも日本に近いがパリやロンドンより時間がかかり、かつ値段が高いというのが何とも複雑な気分にさせてくれる。UEFAチャンピオンズリーグを見たかったなあ、とも思う。でも予約してしまったので仕方がない。


 実際の試合ではACLはガンバが勝ってしまい、もくろみが外れた。AFCカップは予想通りレバノンの圧勝。ACLは残念だがこれで最低1試合は確実に観戦できる。
 10月4日土曜日の午後、私は成田空港に向けて出発した。途中携帯電話でJ1リーグの途中経過をチェックする。川崎フロンターレは3-0で大分トリニータを一蹴した。幸先のよい出だしであった。
(翌日に続く→)

 

 
 
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