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準々決勝第一戦 川崎フロンターレ 対 名古屋グランパス


(東京:国立霞ヶ丘競技場)

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第1節 川崎フロンターレ-天津泰達

第2節 浦項スティーラーズ-川崎フロンターレ

第4節 
川崎フロンターレ-
セントラルコースト・マリナーズ

第5節 
天津泰達-川崎フロンターレ

第6節 
川崎フロンターレ-
浦項スティーラーズ

準々決勝第一戦 
川崎フロンターレ-
名古屋グランパス

準々決勝第二戦 
名古屋グランパス-川崎フロンターレ


 さていよいよ勝負の時。2年前の悔しさは全く忘れてはいない。ACL優勝はもちろん目指すけれど、準々決勝の勝ち抜きが当面の目標である。対戦相手は何故日本のチームなのか、ホームスタジアムは何故国立競技場なのか、理解できない部分が多々あるけれど、それはもう言うまい。ここ数年、川崎は試合以外のいろいろな部分にケチがついてリーグ戦に影響が出てきた。そういう理不尽さを思い返してみれば使用競技場や対戦相手などはどうでもよい。今日は弟と甥っ子を連れてきている。天気は曇り。逆光の厳しいホーム側スタンドにとってこれは助かる。13時過ぎに競技場入りし、試合開始を待った。

 川崎サポーターは既に大挙してゴール裏に陣どっている。今日はコレオグラフィーをやるそうで、ゴール裏の各席には青と黒の旗をおいている。しかしどうも人数が足らないらしく、盛んにゴール裏への協力を依頼していた。本当は・・これが等々力なら問題なくできるのだろうが、国立競技場だと動員的に厳しいのかなと少し残念に思う。別に非難するわけではないけれど、J1の強豪にまでなったのならば、川崎市民にはもっと来てほしいと感じる。ちなみに甥っ子は嬉々として協力すべく、ゴール裏に消えていった。彼もなかなかサポーターらしくなっていっている。


 さて試合開始。ホームアンドアウェーの試合の難しさは前回のACLと決勝戦でイヤになるほど感じている。まず失点をしないことが何よりも重要で、川崎としては守りきれるかどうか、その上で点が取れるかどうかが肝になる。逆に名古屋は先制してしまえばあとは優位に戦える。予想通り名古屋はケネディめがけてどんどんクロスを入れてくる。川崎はディフェンスの対応が難しい。ケネディにつくのか、小川につくのか。だんだんマークがずれていった。

 名古屋の何回目かの攻撃で、ついにケネディに決められてしまう。特に背の高さを生かされたわけではなかったのだが、試合前から決められるとしたらケネディかな感じていたので、いやな予感が当たったことになる。川崎は名古屋に相性が良かったから、ある程度楽観視していたのだが、これでやばくなってきた。カップ戦でアウェイの失点は良くない。そしてハーフタイム。


 妙にグダグダな展開だけれども私はあまり心配していなかった。ケネディの高さを抑えてしまえば小川も玉田も怖くはない。むしろ中村直志のようなボランチからのオーバーラップのほうが脅威だった。ただそれも現在はちゃんと封じている。あとは点を取るだけだ。


 後半、川崎は期待に応えてくれた。それも思いもよらない方法で。憲剛が直接フリーキックを決める。川崎が直接フリーキックを決めるのは滅多にない。これで勝てる。あとはフォワードが点を取るだけ。名古屋は明らかにあわてていた。同点の直後、ジュニーニョが決めた。あとは勝てる。安心は出来ないが、名古屋の攻撃が明らかにちぐはぐになってきていて失点する心配はなかった。2-1で勝利。アウェイゴールを与えてしまったが、これで来週の第二戦に引き分け以上なら準決勝進出が決まる。



 本来の等々力が使えない、不本意のホームゲームだったけれど、準決勝進出の目が出てきた。私は意気揚々で自宅に帰った。準決勝の相手はサウジアラビアのアルイテハドかウズベキスタンのパフタコール。サウジアラビアは個人旅行でビザが取得できないので、こちらが勝ち上がってきたときは遠征をあきらめざるを得ない。私はパフタコールが勝ち上がってくることを信じて、アエロフロート航空のタシケント行きを予約した。第二戦は一週間後。仕事の都合上、名古屋に行けないのが口惜しい。私はパブリックビューイングのチケットを申し込んだ。なんとしても勝ってほしい。そう思う。

(終わり)


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