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第5節 天津泰達 対 川崎フロンターレ


(中国:天津泰達足球場)

初日:ニーハオ中国

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第1節 川崎フロンターレ-天津泰達

第2節 浦項スティーラーズ-川崎フロンターレ

第4節 
川崎フロンターレ-
セントラルコースト・マリナーズ

第5節 
天津泰達-川崎フロンターレ
ニーハオ中国
天津へ
天津泰達 対 川崎フロンターレ
山東魯能 対 ガンバ大阪
再見、中国!

第6節 
川崎フロンターレ-
浦項スティーラーズ

準々決勝第一戦 
川崎フロンターレ-
名古屋グランパス

準々決勝第二戦 
名古屋グランパス-川崎フロンターレ


 
 ホームでセントラルコーストに勝ち、勝ち点を10にした川崎は、第5節の天津戦で王手をかける。川崎が勝てば文句なく1位通過、裏カードの浦項が負ければこれまた1位通過。浦項が引き分けならば川崎の引き分け以上で1位通過である。戦力を比較すれば川崎の勝ちは濃厚なので、是非天津で祝杯を挙げたい。航空券は対戦が決まった瞬間、手持ちのマイルを切って押さえた。ゴールデンウィーク前半はつつがなく過ごし、いよいよ出発である。


 楽しみな天津行きであるが、私は一抹の不安に襲われていた。新型インフルエンザの感染がが急速に拡大し、どの国でどの程度広がるのか全く予想が付かなくなってきたからだ。当初はメキシコとカナダ・アメリカと言った北中米だけだったのに欧州に広がり、そして韓国にも感染者が出た。中国にも感染が拡大するのは時間の問題で、こうなると試合の開催が危ぶまれてくる。


 私はウィルス対策についての知識はないが、フェーズ6になるとパンデミックとなり、世界中で経済活動に制限が出るのは理解している。最悪試合が中止になるかもしれない。最初は軽く見ていた私も日が進むごとに笑っていられなくなった。頼むからフェーズ6は勘弁してほしい。祈るような気持ちでゴールデンウィークを迎えた。幸い、中国国内への感染者は出ず、出発の日を迎えることができた。


 5月4日。日暮里から京成電鉄の普通特急で成田空港に行き、11時45分発のJAL721便で北京に行く。成田空港行きの電車ははマスクをした人で一杯で、いつもと空気が違う。ゴールデンウィークなので出国手続きに時間がかかることを恐れ、早く着いたが空港はガラガラだった。


 天気は晴れ。現地も晴れ。初めての国はいつもワクワクする。たとえそれがイメージの悪い中国でも同じだ。私は機内にはいると時計を1時間遅らせた。北京までは4時間10分の旅である。飛行機は釜山上空からソウル上空を通り、黄海に出た後に、天津に入った。中国国内に入ったとたん、下界が白く霞んできた。これから4日間、霞んだ日々の生活を送ることになる。なんだかなあ・・期待と不安と刹那と厭世が一緒くたに同居してなんとも言えない気持ちになる。天津を過ぎると飛行機は高度を下げ、定刻13時、北京首都国際空港ターミナル3に着陸した。


 近年開港した飛行場、例えば関西国際空港やバンコクのスワンナブーム空港、羽田の旅客ターミナルなどがそうなのだが、旅客ターミナルが一直線に伸びていて飛行機は平行に駐機する構造になっているものが多い。飛行場スペースの有効利用という面ではこれが最適なのだろうが、乗客の立場からすると端っこのブリッジに到着すると出口まで延々と歩かなければならない。羽田から地方路線行きとか格安航空会社の飛行機に乗ったことがある人はわかるかもしれないが、あの端っこのブリッジに着けられると、飛行機への乗り降りにはかなりの徒労感を味わうことがある。


 北京首都国際空港の管制官は、あろうことか私の乗った飛行機を巨大なターミナルの一番端っこに横付けさせた。隣のブリッジには全日空便が駐機している。ローカル路線ならともかく北京-東京線というドル箱路線になんという扱いをするのか、と私は一人憤慨しながらイミグレーションを目指した。空港自体はガラガラだったが、サーモグラフィーの前に長蛇の列ができて、入国には時間がかかった。まあ仕方がない。入国手続自体はスムーズに済み、14時、無事通過した。


 入国すると最初にやることがあった。手持ちのクレジットカードでキャッシングができるかどうか、だ。前回の韓国行きでは全くお金がおろせずに酷い目にあったが、今回は大丈夫だろうか。念のため充分な日本円は持ってきたけれど、今後のことも考えて確かめる。万一使えなかった時にはその場でクレジットカード会社に電話をして対処してもらう手はずまで整え、いざATMにカード挿入。結果は・・・・・



 あっさり出金できた。


 ・・・・・あの韓国でお金が降ろせなかったのは一体何だったんだ?鎖国でもしていたのか?



 空港から市街地までは高速地下鉄を利用する。運賃は25元(400円)。30キロ近く走って運賃が400円とはかなり安いように感じるが、北京の地下鉄は一律2元(32円)なので、べらぼうに高い。
車両は外観は大変綺麗だけれども新聞が散らかっていて汚い。壁がこころもち黒ずんでいる。オリンピック直前に開業して1年も建っていないのに・・・・。たかだか30分程度の乗車なのに・・・これかよ。と現地の国民性が偲ばれる。


 電車はは音もなく進む。三元橋駅で降り、タクシーを捕まえて工人体育場へ。ここは北京国安のホームグラウンドでACL名古屋グランパス戦が行われる。中を見たかったが、完全にクローズされており、入ることができなかった。引き続きタクシーを捕まえて今度は北京国家体育場に行く。タクシーに20分ほど乗って高速をくぐるとテレビで良く見た柱だらけのスタジアムが見えてきた。オリンピックスタジアム通称、鳥の巣である。





 写真で見ている限りではデザイン優先で作っているように見えたのだが、実際に目のあたりにすると意外に無機質な印象を受ける。外装を取り巻いている無数の柱は目障りな気もするが、慣れてみるとこれはこれで有りかなと思う。中に入れるか不安に思ったが、中に入るチケット売り場は開いていた。入場料は50元(800円)。購入しているのは殆どは外国人、それも西洋人だった。


 それはそうだろう。博物館でも美術館でも映画館でもない、イベントをしていない陸上競技場に800円というのは日本でも高い。ましてやここは中国である。サッカー国内リーグである中国超級の試合は大人一人が20元なのに、ここは50元。アホかと思う。無性に腹が立ったので入るのはやめようかと思ったが、それはそれで悔しいので入場券を買ってはいる。なにか、これだけで負けた気になる。


 当たり前だが、中は普通の陸上競技場だった。10万人も入るようには見えない。これは観客席が3階建てで、3階部分が屋根に隠れて見えないためだろう。ただ、屋根は厚く、大きくかかっていて、ここで代表戦をやったら応援は大きく響いてやりにくそうだなと感じる。 中でいろいろとイベントをやっていたが、興味がないのでさっさと退出する。





 少し時間がおしてきた。これからフロンターレの観戦仲間と飲みに行く予定になっている。北京の交通事情に疎いこともあるのでタクシーを使ってホテル移動する。ホテルは故宮の北側、鼓楼と呼ばれる建物の近くである。日本のビジネスホテルとほぼ同じ造りで230ウォン(約3700円)。都心であることを考えると概ね妥当だと思う。


 このあとさらにタクシーで移動し、日航ホテルへ。渋滞にはまってしまい、少し遅れてしまったが、無事ロビーで合流。


 このあとみんなで地下鉄に乗り、しゃぶしゃぶ屋に移動。肉とビールで乾杯。中国で食べるしゃぶしゃぶは、タレに少し癖があったが、慣れてくればこれも有りかな?と思わせる味である。肉もビールも日本よりもずっと安く、4人で食べて一人60元(1000円)程度だったと思う。





 その後、みんなで繁華街を少し歩き、地下鉄でホテルに帰った。明日はいよいよ試合である。


(続く)
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