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第5節 天津泰達 対 川崎フロンターレ


(中国:天津泰達足球場)

山東魯能泰山-ガンバ大阪

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第1節 川崎フロンターレ-天津泰達

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川崎フロンターレ-
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第5節 
天津泰達-川崎フロンターレ
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天津泰達 対 川崎フロンターレ
山東魯能 対 ガンバ大阪
再見、中国!

第6節 
川崎フロンターレ-
浦項スティーラーズ

準々決勝第一戦 
川崎フロンターレ-
名古屋グランパス

準々決勝第二戦 
名古屋グランパス-川崎フロンターレ


(前回からの続き)

 5月6日。今日はもう一つのACL、山東魯能対ガンバ大阪戦を観戦する。山東魯能泰山のスタジアム、山東体育中心は天津から特急で2時間半ほど走ったところにある済南市にあるので余裕で行ける。試合開始は19時30分だから昼過ぎに出ても間に合う。少し観光もしたいところだが疲れも出てきた。本当は北京オリンピックの会場だった天津奥林匹克中心(天津オリンピックセンター)に行ってみたかったが、この国では試合がなければ自由に競技場の中には入ることができないということがわかったのであきらめる。


 今日の試合は、昨日の天津戦の後、一緒に飲み会に参加したNさんも同行する。ACLの天津-川崎戦以外は特に予定を決めていなかったそうで、昨日の酒の席で私がガンバ戦も見ると言ったところ、Nさんも観戦に興味を示し、検討の上、一緒に行くことになった。私は普段一人で行動するけれど、同行者がいるのもまた楽しい。人の旅行スタイルを聞くのは参考になるし、通り過ぎる景色を見るのも楽しくなる。


 ホテルでゆっくりと時間を過ごし、13時過ぎの特急で済南に向かう。中国のチケットは入手しづらいと聞いていたのだが、天津-済南は、中国の北京-上海線の幹線上にあるので電車本数は多い。そのため発車2時間前でも買うことができた。


 改札を抜け、ホームに降りると機関車につながれた旧式の客車が止まっている。日本の客車は一部の寝台を除けば殆どが電車なので、懐かしい感じがする。これに乗れると思うとワクワクするが、残念ながらこの電車は先発する青島(チンタオ)行きで、私の乗る済南行きはその次になる。待っていると新型バリバリの新幹線、和階号が入ってきた。ガッカリ。車両のタイプはイタリア国鉄に導入したベントリーノETR600型そのまんまで、これはフランス製である。こうポンポンと他国の製品をそのまんま自国の路線に走らせて、自国技術で作りました!とのたまうのはいかがなモノかと思う。昨日見たドイツ製、日本製に次ぎ今日はフランス製とは節操がなさすぎる。そのくせ技術だけはちゃっかり自国で吸収しているのだからたちが悪い。





 電車は音もなく発車した。走行音が非常に静かで日本の新幹線に乗っているのと同じである。なにかこう・・・中国に来たという感じがしない。しかもこの車両、窓と座席の位置関係がずれていて、席の横に窓がない。しかも私の席は通路側で、全く景色が見えなかった。これは酷い。フランス製はそこまで気を遣わないのかもしれないが、日本製なら絶対にこういう構造にはしない。音もしない車両に乗っていると眠くなってくる。この電車は済南までノンストップでどこにも止まらない。リクライニングを倒すと私はそのまま眠りこけた。天津を出て2時間30分。午後3時30分、ほぼ定刻に済南駅に到着した。


 済南駅を降りるとカラッとした直射日光に目が眩んだ。整然さがない駅前広場は北京とも天津とも違う、昔ながらの中国の面影がある。ごったがえす広場を通り過ぎ、私たちはホテルに行くため、バス乗り場を探した。済南市の中心部は駅前広場からかなり離れていて、ホテルに行くにはタクシーかバスでなければ行けないからである。タクシーで行くのは簡単だけれども、できれば地元のバスに乗ってみたかった。

 泊まるホテルの場所は把握しているのでバス路線番号だけ注意すればよい。何台か待っているとすぐに来た。運賃は1元(16円)。安い。地下鉄の2元も安いが市外バスはさらに半額だ。バスは冷房が入っておらず、暑い。大変古い車体で、車内各所の汚れや破れが酷い。20年以上前の車と思われ、いかにも中国を感じさせる。北京の市街バスは日本のバスよりも新しかった。済南のバスもいずれは新型になるのだろう。こういう空気を感じられるのは良かった。





 泉城公園でバスを降りる。ここは済南市の中心で、泉が湧く大きな公園となっている。済南市は泉の町。暑い町もこの一帯だけは涼しくなる。その後、市場を冷やかしたりしながらホテル着。昨晩泊ったホテルの系列で、一泊200元(3600円)。部屋も清潔なので問題なく泊る。時間は午後4時。Nさんとは30分後にロビーで待ち合わせることにして部屋で少し休む。


 30分後、Nさんと再会し、いよいよ山東体育場に向かう。その前に食事を済ませることにした。どうせ勝とうが負けようが、スタジアムからすぐには出してもらえないだろうから、食事は試合前に済ませせた方がよい。フロントのお姉さんに美味しい食堂を紹介してもらってそこまで歩く。店は何軒かあった。そのうち一軒、の中華料理屋に入り腹ごしらえをする。二人でビール2本、麻婆豆腐、青椒牛肉絲、あと何か注文する。午後4時からビールを飲む、というのは最近では記憶にない。一人旅ではまずしない。二人旅だとする。お互い酒が入った方が気分が良くなる。


 食事はうまかった。昨日もそうだが、少なくとも食事に関しては日本よりも中国の勝ちである。値段の安さと飯のうまさの費が日本よりも相当優れている。日本の高級中華料理屋でもなかなか味わえない。厨房を見ると非常に強い火で調理している。中華料理の肝は火、加減の強さであることは私も理解しているので、なるほどなと思う。私たちのACL遠征は終わったが、旅行自体はまだまだ楽しめる。


ビール3と料理3品、仏前盛りのご飯をたらふく食べて一人30元(480円)。安いを通り越している。





 食堂を出てタクシーで山東体育中心に行く。私はタクシーに乗るときは基本的に筆談だが、今までの国とは違い、ちゃんと漢字が通じるのはありがたい。しかも簡体字ではなく、日本の字体で通じる。まあ地名や施設名の固有名詞は多少違っていても意味はわかるものなのだろうが。


 目指す競技場は食堂から比較的近く、基本料金で着いた。料金は7.5元(約110円)。山東サポーターは既にスタンバっていて、太鼓を鳴らし、声を上げている。私たちはチケット売り場を探した。何人かのガンバサポーターを見つけて話を聞くと、競技場の敷地の端にチケットボックスがあり、そこで「西南門ゲート17」を買えばよいということだった。席割り表を見るとゲート17はゴール裏で、席種はカテゴリー1とされ、料金は80元(1300円)。滅茶苦茶に高い。現地タクシーの基本料金の10倍、マッサージにで言うと、70分相当だから、日本の物価水準に換算すると7000円に相当する。


 日本人に対しては比較的早く開門をしてくれた。私とNさんもガンバサポーターと一緒に入場する。公安はいたが準備中で、競技場内の空気はのんびりしていた。


 現在は午後6時。試合開始まであと1時間30分。陽はまだ高いが、だんだん沈んでいく。ボケーッとピッチないを眺めているうちに一般客が入場しはじめた。照明灯が灯る。ガンバの選手がウォーミングアップをはじめる。ガンバサポーターは約50名。少ないながらも一生懸命コールする。山東サポーターから大きなブーイングが上がる。競技場が闇に包まれた頃、スタメンの選手紹介が始まった。


 競技場はだんだん殺気立ってきた。19時30分、AFCアンセムが鳴り響き選手入場。ACLグループリーグ最終戦の試合が始まった。

(続く)
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