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2012年11月10日(土)


二日目2:がんばれ吉武剛


観戦記

初日
チョンキンマンションの夜は更けて(その1)
チョンキンマンションの夜は更けて(その2)
U-18橫濱FC香港
あやしいマッサージ(香港編)
2日目
南區 vs 日之泉JC晨曦
がんばれ吉武剛
3日目
香港サッカー協会
香港スタジアム
最後の試合
4日目
ホームスタジアム
最終日
さようなら香港
前回からの続き
 スタジアムの入場口はメインスタンドの反対側にあって、競技場に沿って半周歩くことになる。トボトボと歩いているうちに両方のチームのサポーターが合流して、チケット売り場は結構な人数になった。橫濱FCは親子連れが多い。子供はチームのトレーナーを着てと小旗を持っている。身なりはいかにも裕福な子女という感じで、普段からサポーターをやっていますという感じがしない。選手の身内関係のようにも見える。橫濱FC香港は今年できたばかりのチームなので仕方がないだろう。


 メインスタンドに目をやると、アウェイ側スタンド端には横浜FCのサポーターがゴール裏に掲示した「BULTIGRE」の横断幕がかかっていた。旧バージョンの有効活用なのだろうが、日本と香港の横浜FCがつながっていると感じた瞬間である。もっともこれ以外では日本に帰ってきても全く繋がりを感じさせる物はなかったが。


 さて、いよいよ橫濱FC香港戦だ。この試合を見るために香港まできたと言ってもよい。さらに見たかったのは#18の吉武剛の晴れ姿である。吉武、頑張っているかな、ゴールを決めてほしいなあ・・それを期待してきた。


 このスタジアムはかなり大きく、バックスタンド側も開放されている。J1とは比べようもないが、J2の地方のスタジアムに行っても遜色のない大きさのスタンドではある。双方ともレプリカユニフォームを着込んだサポーターがスタンバイしていて、一生懸命盛り上げようと努力しているのがわかる。こういう姿を見ると救われる気持ちになる。ガラガラのスタジアムで見るプロサッカーは、それはそれで味があるのだが、やっぱり応援されている中で見たい。


 試合時間が近づき選手入場。吉武はスタメンである。橫濱FCは#10の選手との2トップのようだが、吉武はシャドウに入り、実際は#10の1トップの形で試合に入る。ちなみに吉武はキャプテン。まずはお手並み拝見。頑張ってね。


 試合は予想に反して太陽飛馬がペースを握る。橫濱FCは防戦一方でフォワードまでボールがいかない。吉武のところで激しいマークがつくと1トップの#10がボールをもらいに行く。そうなると0トップ状態となって攻め手がなくなってしまう。うーん。#10はイライラしてファールが目立つようになる。大丈夫か?あいつ。そうこうしているうちに太陽飛馬先制。ああああ。


 後半は吉武が少し前目に上がり、攻撃にも顔を出すようになると橫濱の攻撃が機能しだした。いいぞいいぞ。積極的にシュートを打つ吉武。いいぞいいぞ。何回目かのチャンスのあと、ついに橫濱FCが同点に追いつく。得点は吉武。やった!


 歓喜の表情を見せる#18吉武にみんなが集まる。ああいい風景だなあ。この風景をもっと三ツ沢で見たかったなあ。吉武は31歳とは思えぬあどけなさを見せた。私が三ツ沢で印象に残っているのは2005年の三浦知良加入時のこと。吉武はその年のある試合でゴールを決め、こう言った。「僕が小学生の頃、Jリーグでカズさんがカズダンスを踊っているのを見てプロになるんだと決めたんです。一緒にカズダンスを踊るのが夢でした。」小学生の時にカズと一緒にプロになることを夢見た青年は31歳の今、香港で明日を見ながらプレーをしている。そのカズは46歳になっても三ツ沢でまだ現役でプレーをする。カズが凄いことに異を挟むつもりはないが、その現実に私自身考えるモノはある。


 同点になっても橫濱FCペースの展開は変わらなかった。74分、橫濱FCは逆転に成功する。シャッターを切るのに夢中になっていたので得点者はわからなかったが、公式記録を見ると吉武らしい。すごいぞ。あとは試合を終わらせるだけである。
 

 結果的に2-1で橫濱FCが逃げ切ったのであるが、逆転後の展開は後味が悪い物だった。イライラを隠せない#10がラフプレーと遅延行為で2枚のイエローカードをもらい、退場。次節出場停止。このように状況を考えることができない選手は一番タチが悪い。フロンターレでも結構よく見た光景なので、他山の石としたいところだが、結局今、自分は何をすることがチームにとって一番大切なのかを常に考える必要があると思う。それができない選手はハッキリ言っていらない。





 試合が終わってスタジアムを出る。1000人くらいいたと思ったがこの日の公式入場者数は460人だった。これでプロリーグを運営するのはきついと思うが、実際どうなんだろう。アメリカのメジャーリーグとマイナーリーグの待遇差を思い出させる。吉武もここで頑張って早くJリーグに戻ってきてほしい。J2でもいいから。2013年1月現在、吉武は9試合で7ゴールをあげている。


 時計は午後8時を回ったが夕食を食べていない。スタジアムはスポーツコンプレックスとなっていて、体育館に併設してマカオ料理屋があった。そこに入って鴨料理を食べた。ついでにワインも飲む。吉武のゴールも見れたことだし、ちょっと満足した香港二日目の夜だった。
 

(続く)
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