高槻市萩谷総合運動公園サッカー場

　京都市と大阪市のほぼ中間に高槻市という町がある。歴史好きには古墳の宝庫として知られているが、サッカーファンとしてはＬリーグ１部、スペランツァ高槻のホームタウンとしてのほうがなじみが深い。大阪の中でもサッカーの町として知られており、ガンバ大阪を誘致しようとしているようだ。

　そのスペランツァがホームスタジアムとしているのが荻谷総合運動公園サッカー場。総合運動公園だけあって、他にも野球場やテニスコートもある。

　それはいいのだが、このサッカー場に公共交通機関を使って行くと非常に苦労する。単純に「駅から遠い」というシロモノではない。秘境と言っていいほどの山間の奥地にあり、運動公園に行くバスの便も非常に少ない。秘境というのは比喩表現でも何でもなく、競技場に行く途中には摂津峡があり、サッカー場はさらにその上にある。

　健脚の向きには歩いていくのもいいかも知れないが、ハイキングというよりは登山に近いと思う。ここでサッカーの公式戦をやるとはいい度胸をしていると思うが、まあこういう場所で無いと使用料が厳しいというのが現実かもしれない。いずれにしても自家用車が基本である。

　私は高槻駅でレンタサイクルを借りて荻谷サッカー場まで行ったが、ママチャリ程度の自転車ではかなり厳しい。私は坂道の途中で脱水症状を起こした。

　施設自体は新しく、芝の状態もいい。メインスタンドには簡単な観客席もあり、観戦には不自由しない。佐川急便大阪もここで試合をやったらしいが、ピッチの周囲は簡単なフェンスしかなく、有料試合は厳しいのではないかと思う。どうやって開催したのだろうか。

　なにしろ山奥にあるので周囲に食料品を調達できるような店はない。高槻駅から国道１７１号線沿いにコンビニ、ファミレスなどがたくさんあり、ここで調達することになる。１７１号線から名神高速のガードをくぐるまでにもコンビニが何件かあるが、名神高速をくぐると後はひたすら山間の道を登るだけでしかない。

　なお、ジュース類はサッカー場にある。