アヤックス、フェイエノールトと並んでオランダ3大クラブの一つに数えられているPSVアイントホーフェンのホームスタジアム。収容人数3万人のサッカー専用スタジアム。 2000年の欧州選手権の会場として大改装がなされ、収容人数が増えた。 サッカー専用なので当然の事ながら非常に見やすいが、圧巻なのが2階席の傾斜。非常に角度があり、この席に満員の観客が座ればスタジアムはまさに人の壁と化す。
サッカースタジアムとしては申し分の無い構造だが、このようなスタジアムはオランダでは少ない。オランダ1部リーグのスタジアムは1万人前後の収容人数であることが多い。本田技研の都田サッカー場のような場所をイメージしてもらえればよいかもしれない。
スタジアムはアイントホーフェン駅から徒歩10分程度のところにある。駅を降りて少し周りを見渡すと、遠くのほうにUFOのような外観のスタジアムが見える。駅前はインフォメーションもあるのでここで聞くと良い。
国鉄駅からスタジアムにかけての道は、喫茶スタンドが軒を並べているので飲食には不自由しない。駅前の大通りは夜はバー(日本のバーとは違い、カフェテラスを用意し軽食を兼ねた飲み屋)が出ているので試合開始までPSVサポーターと飲んでいるのもまた楽しい。ただし、彼らには東洋人はみな韓国人に見えるらしいので、間違えられてもあまり不愉快な態度をとらないように。
PSVはヒディングやパクチソンがいるのでやむを得ない。日本人だと言うと、「オノはグッドプレーヤーだ」と取り繕ってくれる。まあそんなもの。韓国人だってイタリアに行けば「ナカータ」といわれるに決まっているのだからおあいこである。
試合開始の前まで外で飲んで、まだ飲み足りなければスタジアムで飲めばよい。ビールサーバーを用意したスタンドが設置され、おいしいアムステルビールを飲むことができる。
スタジアムはオフィシャルショップを併設しており、PSVの各種グッズを買うことができる。サードユニフォームやTシャツ、ニット帽などは日本では手に入らないので、サッカー好きへのお土産にちょうどいいかもしれない。サードユニフォームが60ユーロ(約8000円)。
アイントホーフェンはオランダ第5の都市とされている。九州程度の面積に人口2000万人程度の国で第5も第6もないような気もするが、交通の要衝であるのは確か。ただし見所はあまりない。というより全くない。PSVの試合がナイターであれば、午前中はアムステルダムやユトレヒトで観光して、午後2時か3時に移動してもいいと思う。
宿は駅前に各種予算に応じていろいろある。駅前のインフォでホテルリストをもらえるので探してみるとよい。私が宿泊したホテルはシャワー併設で1泊30ユーロ(4000円)程度だった。
アイントホーフェンからドイツは近い。メンヘングラードバッハまで1時間強、ケルンまで2時間弱。ブンデスリーガとエールディビジの掛け持ち観戦は充分に可能だと思う。
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