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ラインエネルギースタディオン (RheinEnergie Stadion)

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所在地 :ケルン(ドイツ)
収容人数:51,000人
行き方:U-バーン1号線スタディオン駅下車、目の前。もっとも敷地がとんでもなく広いのでスタジアムに入るには時間がかかる。


 2006年ワールドカップ使用スタジアム。現在は1FCケルンのホームスタジアムとして使用している。奥寺やリトバルスキーがいた時代はミュンガースドルファースタディオンと呼ばれていた。2001年に現地の電力会社がスタジアム命名権を買い取ってラインエネルギエシュタデォオンと名前を変えた。味気ない。

 1FCケルンはメンヘングラードバッハと同じく、かっては強いチームだった。初代ブンデスリーガチャンピオンであるが現在は1部と2部を行き来するエレベーターチームである。

 私はこの1FCケルンには強い思い入れがある。私の少年時代は外国チームといえば、ドイツであり、ドイツのクラブチームといえば1FCケルンだった。レアルマドリーもマンチェスター・ユナイテッドも当時は知らなかった。

 チームがどんなに低迷してもサポーターは見捨てない。決して見やすいとはいえないスタジアムであるが、ゴール裏には他のブンデスリーガにもまったく見劣りしない数のサポーターがつめかける。

 ケルン・サポーターのマナーは決してよくない。中央駅からスタジアムに向かう市電の中ではサポーター達が放吟しながら車両をドッカンドッカン蹴り倒している。他の乗客達はさぞかし迷惑だろう。しかしそれもいいではないか。そういう行為を許容するだけの歴史と実績がこの町にはある。試合が始まる前のひと時、大聖堂の前で飲むケルッシュビールは本当にうまい。1FCのマフラーを巻き、フレンチフライをパクつきながら市電に乗ればみんな気軽に挨拶する。そこにはしかめっ面の典型的ドイツ人のイメージはない。

 ラインエネルギースタディオンの前は芝生のサッカーコートが2面、スタジアム背面にミニスタジアムがあり、広大なシュポルトパルクとなっている。試合開始時は大多数のサポーターが2両編成の市電に乗ってやってくるが、列車本数は増設されているのでさほど不自由は無い。スタジアムには引込み線があり、試合終了時はこの引込み線から臨時列車が走る。ドイツ全体にいえることだが夜は早い。歓楽街を持たないケルンは早々と静かな町に戻る。ほんの1時間前の喧騒がウソのような、少し寂しい気持ちになる。


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