エスタディオ・ムニンシパル・デ・コインブラ
Estadio Cidade de Coimbra

　ユーロ2004で使用されるスタジアム。コインブラというと元日本代表監督・ジーコの本名を連想させるが、このスタジアムとは特に関係はない。ただ、ジーコの父親がこのコインブラの北東部の出身とされている。コインブラはポルトガルを代表するコインブラ大学がある。コインブラ大学は別名ポルトガルのオックスフォードと呼ばれており町全体が学術的な雰囲気をかもし出している。大学は山の中腹にあり、スタジアムは大学の裏手にある。そのため駅からスタジアムに行くにはバスかタクシーを利用したほうが良い。タクシーだと3ユーロ(約500円)くらい。歩いていくと少ししんどい。

　スタジアムはメタリックな外観で非常にクールなイメージをかもし出している。ピッチはサッカー専用ではなく陸上競技場。観客席の傾斜も緩く、あまり観やすいとはいえない。である。これはスタジアムがコインブラ大学の学生も使用するためであろう。サッカー場だけではスタジアムの維持は難しい。陸上競技場にすればイベントに使用できる。この辺は仕方が無いか。

　普段は地元チーム、アカデミカのホームスタジアムとして使用している。アカデミカは1部と2部を行ったりきたりしているエレベーターチームで、このチームが3万人収容のスタジアムで使用するのは大きすぎると思う。

　このスタジアムはユーロ2004の一次リーグ、イングランド対スイス、フランス対スイスが行なわれる。このスタジアムでジダンやベッカムがプレーする。サッカーの世界ではなかなか話題に上らないコインブラが、世界中から注目される瞬間ではある。