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第3節 川崎フロンターレ 対 メルボルン・ビクトリー


(川崎市:等々力陸上競技場)

つないだ希望

 3月下旬はまさに年度末へのラストスパートな訳で、とても定時退社できる状況ではなく、会社を出たのは18時20分だった。ダッシュで等々力に向かうも試合開始時刻に到着できるはずはなく、7時10分、競技場着。チケットをもぎってもらってスタンドに着いた瞬間、大歓声が上がった。先制点をとったか?とスコアボードをみると2-0。私が到着するまでにいったい何が起こったのか。過去2試合のACLを見ている限り全く想像のできない展開に、かなり戸惑いながら席に着いた。


 ピッチ場で繰り広げられている試合は川崎がピッチを全面的に制圧していて、殆どサンドバックといって良かった。なんなんだいったい・・・・今年はもう一次リーグ抜けは無理かなと思っていた矢先がこれである。ばかばかしいというか、これもACLというのか、正直よくわからなかった。一ついえるのは、どうすっころんでもメルボルンに勝ち目はないな、ということだった。まあそういう見方ををひっくり返すのが川崎のお家芸なのだが。


 緊張感がいきなりそがれて、なにかこう・・・どうでも良くなってきた。天皇杯でJ2やJFLを相手に試合をしても、ここまで一方的になるかどうか・・。メルボルンは数日前、Aリーグのプレーオフファイナルでシドニー相手にPK戦まで行っている。少なくともこれがメルボルンの実力の訳がない。いったい何があったのだろうか。このあたりの状況が皆目わからない。(あとでわかった話だが、レギュラーメンバーが足りなくて、アマチュアの選手が先発に混じっていたらしい) 前半終了間際、追加点が入り、3-0となってハーフタイム。余計な話だが、チョンテセが報復行為で退場。これは馬鹿としか言いようがない。


 点が入ることはうれしいことだが、厳しい試合が2つ続いた後でこの楽勝ムードというのは考えてしまう。これでいいのかと。まあ今までフラストレーションためまくりだったので、そういう不安は横に置いて今を楽しむことにする。


 後半開始。打ってかわってメルボルンの総攻撃が始まる。と言ってもメルボルンがパワープレイに出たわけではない。川崎が守備的な戦術をとるようになったためである。メルボルンの攻撃はたいしたことがなく、ボールキープもできないので、川崎としては好きにやってろ、と足を止めてしまったように見えた。なんだかなあ・・・・


 川崎としては、ACLは未勝利なので、とにかくまずは勝ち点を、という考えだったと思う。しかし私は攻めてほしかった。現在、川崎はグループリーグで最下位である。今後勝ち続けてグループリーグ2位、あるいは1位が狙えるようになれば、間違いなく得失点差が絡んでくる。そのためにも2節を終えて得失点差-4をゼロに、そしてプラスにしてほしかった。3-0で終わりにしてほしくはなかった。


 後半も残り20分ほどになってきた。川崎の専守防衛戦術はさらに度を上げ、ついには森が敵ペナルティエリア付近から自陣センターサークルまでボールをもったまま逆送するまでにもなった。これはちょっと・・・・もっともこの森の行為によってかどうか知らないが、これ以降メルボルンの選手は逆上したようになり、荒いプレーが多くなってきた。イエローカードが頻発してだされ、メルボルンの選手が退場する。もう残り時間も少ないのに退場するとは馬鹿だなあ・・・こういう理性を失った試合はあんまり見たくない。プロレスじゃないんだから。川崎にいなせるだけの技術とメンタルがあればよいのだが、そんなものはない。


 ドタバタしながらロスタイムに入る。コーナーの混戦から谷口が決めて4-0で試合終了。


 これで前半戦は1勝2敗。得失点差0になったのは良かった。本当はまだ追加点が入ったと思うし、テセの退場は後の試合に絶対悪影響が出るので手放しでは喜べないが、首がつながったのは良かったと言うことにしたい。自力進出の目もまだ残っているし。


 ほっとしながら等々力を後にする。雨は小降りになってきた。残り3戦戦である。
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第3節 川崎フロンターレ 対 メルボルン・ビクトリー
つないだ希望

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