メンフェングラードバッハのユースホステルは市街地から約10キロ程はなれた鳥獣保護区の中にある。最寄のバス停まで2キロを歩いていき、そのバスを寸でのところで逃し、次のバスが来るまで2時間、広大な山林の一本道でボケーっと待っていると私は今なにをやっているのかと寂しさと虚しさが襲ってくる。
グラードバッハ駅から昨日乗ってきたSバーンでデュイスブルグに戻る。デュイスブルグHBFからスタジアムまでは無料バスが出ていてサポと一緒に乗り込む。アーレンのサポも大勢
乗り込みデュイスブルグサポと一緒になるが特にケンカがおきるわけでもなく仲良く話し込んでいる。2部の下位位置が長くなると緊張感がなくなるのか、呉越同舟というよりは同病相憐れむと言った雰囲気が漂う。
ヴェダウシュタディオンはウエダウ・シュポルトシューレの一角にある。シュポルトシューレ、つまり英語で言うスポーツスクールなわけだが日本の体育大学とはわけが違う。サッカーコートだけで6面あり、陸上トラック付のフィールドがあり、ホッケーコートがあり、レガッタコースでさえ自前で持っている。日本において芝生の練習場さえ持つことのできないプロサッカーチームを応援している見にとっては、恨めしく、そして悔しい。
スタジアムでチケットを買う。チケットはメインスタンド中央、ややホーム側の席を買う。20ユーロ。まあこんなものか。
試合開始まであと2時間もあるが、例によってスタジアムに入る。スタジアムは・・・両ゴール裏にサポ集団がいるだけで他はだれもいない。気温も寒いが会場も寒い。席は指定なのでじっと待つ。1時間たってもそれほど増えない。無人に近いスタジアムの中でDJが実況をアナウンスする。
それでも試合開始20分ぐらい前になると続々と観衆が集まりだし、キックオフ直前にはメインスタンドはほぼ満席となった。
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