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初日(6月21日) まずは軽く鉄道から

その1:ミュングステナー橋

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6月21日 まずは軽く鉄道から
その1:ミュングステナー橋
その2:ウッパータールの
モノレール
6月22日 決戦の日
その1:フットボール道場
その2:チケットがない!!
その3:日本-ブラジル戦
6月23日 デュッセルドルフ総領事館
デュッセルドルフ総領事館
6月24日 最後は軽く鉄道で締める
その1:ロマンチック・ライン
その2:カールスルーエのスタジアム
最終回:マインツの歓喜
 デュッセルドルフについた時からドイツはお祭り状態だった。夜の10時30分過ぎでもまだ明るいので町の人はいつまでも騒ぐ。壁の広告も本屋や電気屋の飾り付けもワールドカップ一色。デュッセルドルフからすぐ南にあるケルンでは、イングランド-スエーデンという大一番をやっていることもあり大勢のイングランド人がいる。私もこの騒ぎに乗りかかって見たかったが、さすがに疲れているのでホテルのあるレバークーゼンに移動して休むことにする。試合はホテルのバーで試合を観戦した。ドイツは暑い。とても暑い夜だった。今日は6月20日。目的の日本-ブラジル戦は明後日22日である。試合をもう少し見たかったが疲れているので早めに寝る。
 翌21日。今日はサッカーを見ない。今日だけではない。今回のドイツ行きで試合を見るのは日本戦だけである。あとはゆっくりする。ヨーロッパは何度も来ているけれど、いつもサッカーしか見ない旅行ばかりなので、今回はできるだけゆっくりしようと思う。
 私は鉄道が大好きである。ドイツは鉄道王国で、ドイツ版の新幹線であるICEや趣のある客車列車が沢山走っていて、そういうものは今までしょっちゅう乗ってきたが、やはりサッカーを見るためにスタジアム間を移動するとなると乗りたい路線や列車に乗れないことも多い。ドイツに来るたびにいつも滞在するノルトライン・ヴェストファーレン州にもそういう所はあり、今回はそういう鉄道旅行を充分に取り入れたかった。
 今日、行ってみる所は二つ。ゾーリンゲンとレムシャイトの間にあるドイツ最高地上高を誇るミュングステナー橋ウッパータールにある世界最古のモノレールに乗ることである。
ミュングステナー橋は地上からの高さが107メートルと日本最高の高千穂橋梁(廃線済)の105メートルよりも高い。私は高いところが大好きなので是非乗りたい。
 まずゾーリンゲンに向かう。ゾーリンゲンは宿泊したレバークーゼンから結構近く20キロ程度しかない。まずデュッセルドルフに行き、S7号線に乗り換えてゾーリンゲンオーリグス駅でおりる。そこからウッパータール行きに乗り換えて約10分、いよいよ橋を渡る。ゾーリンゲンを出ると列車は森の中に入る。木が多いので視界がきかない。小さな切り通しを抜けると突然視界が開けて列車は空中に飛び出した。ミュングステナー橋である。
 窓に顔をつけて外を見る。遙か眼下をウッパー川が流れる。ドイツ一高いと言われる高さについては感覚が麻痺しているのでよくわからない。川辺にはレストハウスが数軒あり、その客が私の列車を見ている。ウッパー川は思ったよりも流れが速く、渓谷の雰囲気を醸し出している。さすがはドイツでデュッセルドルフのような大都会のすぐ近くにこういう観光地があるのはうらやましい。もっと眺めたかったが列車はあっという間に橋を渡りきりレムシャイトHBF(中央駅)についた。
 当初の予定ではここで下車してサッカーランデスリーガ(6部)、レムシャイトFCのホームスタジアムを訪問する予定であったが、私はあの橋を下から眺めたくなった。急遽予定を変更し、逆の列車に飛び乗ってもう一度橋を渡り、ミュングステナー橋近くの最寄り駅、ゾーリンゲンシャベルグ駅で降りた。ここから歩いて橋の下まで行く。道順はまたわからないが、なんとかなるだろう。
 鉄橋の高さが107メートルで、橋のすぐ近くの駅から川元まで降りると言うことは標高差107メートルを歩いて降りると言うことだ。私は昨日ドイツに到着し、全荷物を持って歩いているので結構負荷が高い。重装備状態でハイキングをするようなものである。駅にコインロッカーか手荷物一時預かり所でもあればよいのだが、この小さな無人駅にはそんなものはなかった。
 道はわからないが、見当はついている。ようはひたすら下に降りればよいのだ。道はアスファルトが終わりダートになっていく。明らかなハイキングコースなので大丈夫だと思うが分かれ道のたびにこの先行き止まりだったらどうしよう、と不安になる。すれ違う人がいれば確認できるがそんな人もいない。日本ならいいが外国で誰もいない道路を歩くのは結構心細い。未舗装の道路を降りきると大きな舗装路に出てレストハウスがあった。ゴォ!!と大きな音がするので後ろを振り向くと目の前に件の鉄橋がそびえ立っており、その上を列車が渡っていた。
 鉄橋は息をのむほど美しかった。橋の前後は日本の餘部鉄橋と同じトレッスル式で、中央がアーチ式。すべて鉄製。1897年建築だから完成後100年以上経過している。そして未だに現役。1897年というと第一次産業革命と第二次産業革命のほぼ中間で、その当時に作ったと言うことはドイツが国の威信に賭けて作った代物なのであろう。よく第二次世界大戦の空爆に耐えたなと思う。当時は重厚長大の貨物列車が通ったであろうこの橋は、現在は二両編成のディーゼルカーが10分間隔で通るだけのローカル線でしかない。レストハウス周辺は広大な芝生で遠足で来た小学生がサッカーをやっている。広大な芝生はドイツのどこに行ってもある。私は芝生の上に荷物を全部放り投げ、少し寝た。昨日ドイツ入りしたばかりなのにいきなりハイキングをしたので少し疲れている。幸い天候は晴れでこういう時の昼寝は気持ちがいい。寝ころびながらカメラを構え、写真を撮る。鉄道写真を撮るのは久しぶりだけど、昔の鉄道マニア時代の間隔を思い出す。
 列車は上り下りとも10分間隔で運行されている。つまり5分ごとに列車がくる。周りに観光客は結構多いが、おそらく大半が地元民なのだろう。みんな軽装である。重装備な日本人がポツンとたたずんでいると結構浮いてしまう。レバークーゼンもデュッセルドルフもワールドカップで大フィーバー状態だったけれど、ここにはそういう空気はない。悠久だか有休だかどっちでもいいけれど、普段着のドイツがここにあった。1時間程度たたずんで駅に戻る。道はわかっているけれど、帰りの上り坂は地獄以外の何者でもなかった。20分近く歩いて駅に戻り最初のレムシャイトに行く。レムシャイトで昼食をとって再び列車に乗り込み30分ほどでウッパータール中央駅着。次はモノレールである。
続く
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