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2010年1月14日(木)

初日:ローマの夜

観戦記

初日
ボンジョルノ!イタリア
ローマの夜
2日目
フィレンツェへ
フィレンツェ探訪
3日目
セリエBの世界
(前編)
セリエBの世界
(後編)
4日目
サンシーロへ
ロナウジーニョ!ロナウジーニョ!ロナウジーニョ!
5,6日目
チャオ!イタリア

前回の続き)


ローマ・テルミニ駅は1番線から25番線まである巨大な駅で、すべての線路が行き止まりの櫛形ホームとなっている。空港直行線のレオナルド・エクスプレス号はホーム一番端の24番線に到着した。この24線から出口に出る為に重い荷物を背負って延々と歩く。ヨーロッパの駅には改札等というものはないのでそのまま外に出る。今日の宿はこのテルミニ駅の線路沿いにある。ヨーロッパ大都市圏の駅はどこもそうだが、駅の端がホテル街かつ繁華街になっていて、あまり治安が良くないのが常である。ここはそれほどでもなかったが、やはりゴミ・落書きが多く、日の暮れた道路を歩くのには緊張を強いられる。


 ホテルは長細いペンシル型で、カウンターからして窮屈だった。チェックインを済ませ、部屋に向かう。狭い階段の踊り場に3つの部屋が「コの字」型に並んでいる。部屋は3階であるが、エレベーターはない。エッチラオッチラと階段を上り、目指す自分の部屋に入った。私は声を上げた。



狭っ!!



 今まで結構安ホテルを利用してきたが、ここまで狭いのは記憶にない。部屋に毛布はなく、薄いブランケットとシーツだけである。これで寝るのはしんどいかもしれない。もっともローマ中央駅至近で宿泊料金は5040円ならこんなものか。ちなみにテレビは故障して写らない。階段が狭いので緊急時の脱出に不安がある。部屋の外に出て非常口を確かめるとキッチリと鍵かかかっている。脱出窓は鉄格子ではめ殺して有り開かない。部屋の窓も5センチくらいしか開かない。これでは階下で火災が起きれば私は逃げるまもなく窒息するだろう。怖いな。イタリアの消防条例はどうなっているんだろう。


 ありがたい事にシャワーとトイレは別室にあった。このクラスだと共用になっている事が多いが部屋にあるのはありがたい。バスルームなど望むものではないが、ここまであれば良いだろう。


 疲れてはいるがこれから観光に出かける。明日はフィレンツェに行くので、とりあえずローマの町を見たかった。観光地巡りをするには時間が遅いので、食事にする。イタリアと言えばピザとスパゲッティである。これは本当は前菜になるらしいのだが、貧乏旅行者は知ったことではないので、これで充分である。


 ローマのトラステヴェレ地区というところがローマのピザ屋激戦区になっているらしい。そこに行ってみようと思う。ホテルを出てテルミニ駅に戻り、駅前からバスに乗る。海外でバスに乗る事の難点は降りる場所がわからないことである。私は隣に座ったOLに地図を見せ、ここで降りたいのだが・・・と聞いてみた。彼女はOK、OK,とニコニコして言う。そこで安心してしまったのが間違いだった。彼女が「ここ」と言うので降りてみたが、地図と道路が微妙に違う。道行く人に尋ねてもあっちだこっちだ、と言う事が違うので困ってしまった。


 30分以上徘徊しただろうか。どこかの駅前にたどり着いたので地図をつきあわせてみると、トラステヴェレ地区は、ずっと前に通り過ぎてしまったことがわかった。とてつもない疲労感が私を襲う。わからないならわからないと言えばいいのに、みんな自信を持って間違えた方向を指すから混乱するのだ。このイタリア人のいい加減さが後々私を困らせることになる。


 トラステベレに戻るには大通りをまっすぐ進めばよい。距離にして3キロちょっと。さすがに知らない町を3キロ歩くのはキツイ。目の前をトラムが走っているのでそれにかけ乗った。路線図を持っていないのでちゃんと着くか不安であったが、5分後、なんとかトラステヴェレ広場についた。この辺が旧ローマ市の中心部にあたり、古い町並みと狭い道路が入り組んで、いかにも下町の空気を出していた。

 腹が減っているので早くピザを食べたかった。「混んでいる店に入れ」というのがレストラン探しの鉄則なので、一通り歩き回り、そのうちの一店に入った。店内は若い人たちで満員で、目の前に石焼き釜が煌々と赤い炎を出している。とりあえず席が空くのを待って、マルゲリータとコーラを注文する。時間は午後10時。日本時間で言うと翌日午前6時で、家を出てから20時間以上経っている。さすがに疲れた。ピザが出てきた。一口食べる。



 美味!!


 本場イタリアだけあって、確かに美味い。チーズから小麦からサラミから日本のものとは根本的に違う。口に入れた瞬間チーズが溶ける。へーー・・・。結構大きなピザだったが5分で完食。これで6ユーロ(1000円)。


 もっと食べたかったが長居をするような店ではないので外に出る。その後トラステヴェレの道を散策しながら2件ほどレストランに入り、スパゲッティやワインを食べた。時間は午前0時。ものすごく疲れているのでタクシーを捕まえ、ホテルに戻った。シャワーを浴び、ベッドに潜る。長い一日が終わった。

(続く)
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