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2012年11月11日(日)


三日目2:香港スタジアム


観戦記

初日
チョンキンマンションの夜は更けて(その1)
チョンキンマンションの夜は更けて(その2)
U-18橫濱FC香港
あやしいマッサージ(香港編)
2日目
南區 vs 日之泉JC晨曦
がんばれ吉武剛
3日目
香港サッカー協会
香港スタジアム
最後の試合
4日目
ホームスタジアム
最終日
さようなら香港
前回からの続き
 サッカー好きが一度は行きたいスタジアムというのがある。カンプ・ノウやジュゼッペ・メアッツァ、オールド・トラフォードなどがその代表例でだろう。アジアで言うとどこになるか。いろいろ議論はあるかもしれないが、私は香港スタジアムに行きたい。収容人数は4万人とそれほど大きくはないのだが、7人制ラグビーでは世界的に有名で、この大会を見ようとすると個人ではチケットが非常にとりにくい。サッカーでは「南華」というチームがこのスタジアムでホームゲームを開催していて、こちらのの観衆は数千人レベルなので観戦は容易である。4万人収容のスタジアムに観衆が数千人だとかなり寒い光景になるだろうが、まあその辺は我慢しなければならぬ。


 香港サッカー協会を出た私は繁華街を外れ、坂道をてくてく歩いた。すると少し小高くなった丘のあたりに大きなスポーツ施設が現れた。ここが南華体育会で、南華足球隊のホームグラウンドである。有料試合が開催可能な人工芝のサッカー場、体育館や専用卓球場、プールもある総合スポーツクラブで創立は1908年。アジアで最も古いクラブの一つだろう。グラウンドは公開されていると聞いたのでスタジアムガイド用に撮ってみようかと思ったが、警備が厳重であきらめた。今まで中国・香港の一般に開放されていない施設を見学しようと英語で交渉したことは何度かあったが、まず無理というのがわかった。やり方はあるのだろうが、そこまでやりたいとは思わなくなった。


 南華体育会の施設脇をさらに歩くと香港スタジアムが見えてきた。博多の森球技場はこの香港スタジアムの設計者が建築したという話があるが、まあ確かに面影は似ている。スタジアムの規模が違うので、あくまでも面影程度であるが。




 当日券$60(約600円)を払って中に入る。スタジアムはメインスタンドとバックスタンドが左右対称でここだけで3万5千人を収容する。さすがに国際試合開催可能なスタジアムなだけあり、今まで見た試合の会場とはレベルが違う。上階席はかなり傾斜がきつく、ここで観戦する分には快適に過ごせるだろう。2層建てと思っていたが、実際は3層建てで、昼間部にVIP用のスカイボックスがある。こういうエリアは日本のスタジアムにもあるが、異なるのはその数でメインスタンドとバックスタンド全面にビッシリと敷き詰められていた。社交の場なのか、接待として有効利用するのか、その辺のところはよくわからないが、こういう、日本と違う部分を見つけるのは結構楽しい。


 上階席で観戦しようと階段をしたが、警備員に止められてしまった。上階席で観戦するためには別のチケットが必要とのこと。うーん仕方がない。やむを得ず一階で観戦することにする。ところがこの1階は非常に傾斜が緩く、かなり見づらい。最前列はともかく、後列まで来るとピッチからもかなり遠いのでよく見えない。誤解を恐れずに書くが、球技専用スタジアムとしては最低の部類で、ぶっちゃけ日産スタジアムの2階席で見た方がまだましである。


 観衆は3千人程度だろうか。サポーターも結構いるし、スタジアムDJも結構あおっているしで頑張っている方だが、やはりスタジアムのキャパがでかすぎる。やはり収容率というのは大事だと思う。この競技場だとせめて2万人は入ってほしい。スタンドはメイン側がホームの南華、バックスタンド側がアウェイの屯門となっている。別に隔離しているわけではないがわかりやすい。


 アンセムがなって選手入場、試合開始。試合はまあ・・・・香港1部だと最強チームでもこんなものなのかな。J2と試合をすればおそらく南華が勝つと思うが、それはフィジカル面の強さが香港リーグの方がずっと強いためで、試合のクオリティというとかなり怪しい。


 南華は香港最強チームでAFCカップ(ACLの出場権のない国のチャンピオンクラブが出る大会)の準決勝くらいまでは出る。それでこれだと、仕方がないのかな。おっとそうこうしているうちに南華先制。





 どうでもいいが、体のぶつかり合いがかなり激しい。カンフーの国だからなのか、それとも日本のサッカーがお上品過ぎるのかよくわからないが、結構ぶつかり、結構転ぶ。それが香港標準なのだと思うが、結果的にボールはつながらず試合は止まるわけで、そういうところが香港リーグの、あるいは香港代表チームのレベル向上につながらっていないのかもしれない。


 試合は2-1で南華が勝った。テクニックの見せ合いよりも選手同士のこづき合いの方が見ていて面白かったので、まあ・・・・・・・・・・・・・・・・なところはあるけれども、これはこれで一つの試合だと思う。思うところはあるが、まあいいか。私はスタジアムを出た。この試合の公式入場者数は1977人。イエローカード8枚、レッドカード1枚。これでもかなり笛を吹かずに流した方で、Jリーグ基準で笛を吹けばイエローカードは追加で5枚くらいは出ただろう。これも一つの試合の結果である。


 スタジアムを出ると白バイが何台も出てスタジアムから出る観客を監視している。2000人を切るような試合に大げさなような気もするが、まあいいか。香港スタジアムは坂の上にある。行きは登りだが帰りは下り坂である。早足で歩いて15分程度、MTR銅鑼湾駅に着いた。


                              (続く)

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