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第6節 バンコク・ユニバーシティ 対 川崎フロンターレ


(バンコク:ロイヤルアーミースタジアム)

初日:カオサン通りの夜

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第1節 アレマ・マラン-川崎フロンターレ

第2節 川崎フロンターレ-バンコク・ユニバーシティ

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第4節 川崎フロンターレ-全南ドラゴンズ

第5節 川崎フロンターレ-アレマ・マラン

第6節 バンコク・ユニバーシティ-川崎フロンターレ
初日:カオサン通りの夜
使えないタクシー
バンコクユニバーシティー対川崎フロンターレ
列車でアユタヤへ
さようならバンコク

準々決勝 セパハン-川崎フロンターレ

準々決勝 川崎フロンターレ-セパハン

ACL総括

5月22日12時40分。蒲田の会社をササササっと抜け出して駅に向かう。さすがに3ヶ月連続で海外に行くとなると空気が怪しくなってくる。グループリーグは今回で終わりだけど、準々決勝は9月-上半期末に中東開催もありうるわけで、かなりしんどくなる。もっともそんなに心配していないけれど。


 品川で成田エクスプレスに乗り、そのまま成田空港へ。流れる景色を見ながらバンコクの事を考える。3月のインドネシア、4月の韓国と帰国日に体の調子がおかしくなるので、今回はハイアットホテルを予約しておいた。この暑い中でも体調は維持しておきたかった。


 しかし出発日の今日になって、いきなり体調が戻ってきた。嵐の前の静けさなのか、風前の前の灯火なのかよくわからないが、頭痛とか吐き気とか、毎日悩まされた症状が消えていた。こうなるとまじめに高級ホテルに泊まるのが馬鹿馬鹿しくなる。料金が高井のはかまわないが、私はやっぱりバックパッカーが似合っている。もうそういう年ではないのだろうけど。携帯電話でホテルに電話をかけ、キャンセルをする。幸いキャンセル料はかからなかったが、幸いなのかどうかは帰国してみるまでわからない。


 成田空港16時15分発JAL703便は定刻に離陸した。延発しなかったことに感謝する。今夜のホテルは予約していないので遅く到着するとかなりしんどい。あまりおいしいとは思えない機内食を食べた後は時計を2時間戻してさっさと就寝。最近残業続きなので寝付きはよい。ボケーッと寝ているうちに夜となり、機外は漆黒の闇となった。ハノイ上空から内陸に入る。飛行機はだんだん高度を落として20時50分、バンコク・スワンナプーム国際空港に着陸した。


 この空港、去年の9月に開港しただけあって非常に美しい。なによりターミナルが「井」の字になっているのでわかりやすい。動線が直線と直角で結ばれているのでどの搭乗口で降りても2回曲がれば入国審査場に着く。私が持っているガイドブックはまだこの空港が載っていないけれど、迷わずに入国できた。ついでに両替もする。1バーツ=3.7円。ちょっと前まで1バーツ=3円だったから20%ほど円安になっていることになる。


 さて、今夜の宿である。私はハイアットをキャンセルしてしまったので変わりの宿を探さなければならない。バンコクには「カオサン通り」という東南アジア最大のバックパック宿街があって、そこにすれば一泊数百円ですむ。劇的に安いけれど、水シャワーに蚕棚のような2段ベッドというのは勘弁してほしい。10年くらい前なら何でもなかったが、もう体が受け付けなくなってきている。私はエアコン・ホットシャワー付き、ダブルベッドで2つ星で24USドルという宿を紹介してもらい、タクシーに乗った。中心市内全域400バーツというのはありがたい。東南アジアでタクシーに乗ると、値段の交渉を必要とすることが多いので、料金一律固定というのは安心できる。もっとも固定料金というのは裏を返せば一番高い正規料金とも言えるが。

道路は空いていた。バンコクは渋滞が酷いと聞いていたが、新空港から高速を走っている分には走行しているのはタクシーしかいなかった。タクシーは時速120キロ程度で走り、あっという間に市内に入った。


 さて、ここからが問題である。私が予約したホテルの住所をタクシーの運転手に見せたのだが、タクシーはわからない、という。地図を見るとユニセフビルが近くにあるので、「ユニセフビル」と言い、地図も見せたのだがどうも怪しい。案の定、市内に入ったら運転手は右へ左へと右往左往し、迷い始めた。市内均一料金だからよいようなものの、メーター制だったら私はきっと激怒していただろう。


 5人くらい聞きまくり、やっとオフィスの前にとまった。ここがユニセフビルか。あとは歩いて行けばよい。しかしこの考えも甘かった。降りたホテルはユニセフビルではなかった。警備員にここはどこかと聞いても全く通じない。時間は刻々と過ぎてゆく。私は大通りに出て、再度タクシーを拾い、「カオサン通りまで」と告げた。タクシーの運転手は愛想良く頷き、走り始める。ホテルはカオサン通りから離れているが、1キロ程度なのでなんとか歩ける。タクシーを2回乗り継いでさらに1キロもあるくのかと思うと気が滅入るが、もう〃でも良かった。とにかくお腹がすいた。本来ならすぐ近くのはずだが10分程度走り、怪しいネオンがうじゃうじゃ立ち並ぶ通りへ出た。そこがカオサン通りだった。


 カオサン通りは日本の原宿を思いっきり東南アジア化したような道路で、あらゆる店が建ち並んでいる。Tシャツ屋、屋台、レストラン、民芸品、インターネットカフェ、アダルトショップ。何でもある。タイ人も多いが西洋人が目立つ。日本人もいるのだろうが、見分けが付かない。台湾の夜市に似ているが、もっと雑然としている。そこに猥雑さとワクワクさが見え隠れしている。ガイドブックにはあまり近寄らないように書かれているが、私は決して嫌いではない。疲れているが、少し寄り道をしてみる。


 道路では大道芸に興じる若者、それを取り巻く人、さらにTVカメラまでいる。屋台ではトムヤンクンから焼き鳥からステーキまでなんでもあって、どこも混んでいる。土産物屋のお姉さんもセクシーさ丸出しで客を引く。みんな顔が明るい。日本でこうおいう明るい顔はあまり見なくなっている。
 カオサン通りは300メートル程度の道路なのですぐに大通りに出た。現在の位置は地図で把握しているのでホテルまではまっすぐ歩ける。ホテルはカオサン通りとそれほど離れていないが、大きなお寺の裏手にあるので一本通りにはいると急に静かになった。


 ホテルは外国人バックパッカー御用達、といった感じでフロントには西洋人が大勢いた。私もその中の一人に混じってチェックインする。英語が通じるのがありがたい。部屋は豪華ではないが、清潔なベッドにエアコンがある。窓はないけれど別室にシャワーがあり、ちゃんとお湯が出る。ロンドンでこの設備のB&Bに泊まば1万円はするだろうが、ここは朝食付き2泊で24USドル。しかも朝食付き。なかなかよろしい。


 お腹がすいたので外に出る。幸い、ホテルの隣がテラス付きのレストランになっている。到着初日なので、刺激の強いタイ料理は避け、よくわかっている料理にしておく。ビールとカレーソーセージ、チャーハン、アイスティー。これで全部で140バーツ(500円)。これは安い。タイにハマってしまうバックパッカーが多いのが理解できるような気がする。イギリスでお腹いっぱい食べようと思ったら普通の中華料理で20ポンド(約5000円)は覚悟しなければならない。宿泊費はヨーロッパの10分の1と言ったところか。


 体は疲れているが気分がよい。生暖かい空気が開放感を感じる。私はチップを込みで200バーツ(約700円)を払い、宿に戻った。明日はいよいよ試合である。
続く
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