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第6節 バンコク・ユニバーシティ 対 川崎フロンターレ


(バンコク:ロイヤルアーミースタジアム)

2日目:使えないタクシー

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第1節 アレマ・マラン-川崎フロンターレ

第2節 川崎フロンターレ-バンコク・ユニバーシティ

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第4節 川崎フロンターレ-全南ドラゴンズ

第5節 川崎フロンターレ-アレマ・マラン

第6節 バンコク・ユニバーシティ-川崎フロンターレ
初日:カオサン通りの夜
使えないタクシー
バンコクユニバーシティー対川崎フロンターレ
列車でアユタヤへ
さようならバンコク

準々決勝 セパハン-川崎フロンターレ

準々決勝 川崎フロンターレ-セパハン

ACL総括


5月23日水曜日。快晴。タイは既に雨期に入っているはずだ。私は水中戦の覚悟をすべくバイク用抗高水圧カッパに防水シューズ、防水靴下まで用意してきたのに拍子抜けである。今回のリーグ戦は雨の影響はほとんど無かった。準備が無駄になってしまったけれど、こういう無駄は大歓迎である。


 明け方に雨が降ったらしく、道路がぬれている。空気が澄んでいるので気持ちがよい。今日は午前中いっぱいホテルで寝ているつもりだったがスタジアム巡りをしようと思う。タクシーは安いし簡単だろうと考えていたが、実際はそうではなかった。


最初は「トクトク」と呼ばれる三輪タクシーに乗り、国立スパラチャサイスタジアムを目指す。06年五輪予選で日本対北朝鮮の無観客試合が行われたところである。ここに行くのは問題なかった。「ナショナルスタジアム」と言うと、運転手は道を間違えることなく連れて行ってくれた。



 問題はその後だった。国立競技場から4キロほど北に行ったところにあるタイ・ジャパニーズスタジアムに行くべくタクシーを拾うのだが、困ったことにこのタクシーの運転手はスタジアムの場所を知らなかった。知らないなら知らないと乗る前にはっきり言えば問題ないのだが、OK,OKと愛想良く走り出した後にあちらこちら迷走するものだから私も不安になる。タイのタクシー料金は初乗り35バーツ(130円位)とかなり安いので多少の遠回りは気にしないけれど、細い路地の中を右に左に走ると勘弁してくれという気分になる。


 運転手は歩行者に道を聞きはじめた。聞いている間にもメーターは回るわけで、いい加減にしてほしい。1時間も走っただろうか、なんとか到着できた。100バーツ(380円)払って降りる。1時間タクシーに乗って100バーツというのは高いのか安いのか私には判断できない。


 次はラジャマンガラスタジアムである。ここから5キロ以上ある。もう迷いたくはないので作戦を立てる。昨日のユニセフビルもそうだが、ここバンコクでは公共施設といえどもマイナーであればタクシーの運転手は存在を知らない、かつ地図が読めないということはわかった。であれば、とにかく知っているであろう施設を指名し、そこに行くしかない。


 ラジャマンガラスタジアムの近くにラームカムヘン大学という学校がある。バンコクでは結構名の知れている大学なので(私も以前から知っている)、ここなら大丈夫だろう。拾ったタクシーの運転手は実に愛想良く頷き、走り出した。今度は迷うこともなく高速を使って20分もかからなかった。ただ、スタジアムは大学の裏手にあり、大学は非常に広かった。校内を汗かきながら歩く。すれ違う女子学生はニッコリと笑みを浮かべて挨拶する。教師と間違えられたのか、そもそもそういう国民なのかしらないが、悪い気はしない。キャンパスを突き抜けてスタジアムにたどり着く。職員に中に入って良いか確認し、スタンドを登る。今年のアジアカップの会場でもあるスタジアムは大きく、スタンドの最上段に登ると冷たい風が吹き抜けた。気持ちが良かった。


 時計は1時を回っていた。お腹がすいたので昼食を取る。ここは大学に近いので食堂がたくさんある。私はその中の1軒に入った。食堂は学生でにぎわっていたが、女学生の一人が私に席を空けてくれた。迷わず「トムヤンクン」を注文する。タイに来たら必ず食べようと決めていたのである。以前から食べたかった。やっと念願が叶った。

 一口食べてみる。滅茶苦茶に辛い。でも美味い。一緒に頼んだビールがこれまたうまい。エビや野菜にひとつひとつ味がある。私は日本でもトムヤンクンを食べるけれど、みんなマイルドな味付けで物足りない。ご飯を中にぶっ込んでおじやにして食べる。汗をかきながら一心不乱に食べる。目の前の女子学生が口に手を当てて笑う。でも決して嫌味な笑いではなかった。日本人が大衆食堂で大衆料理を食べていることが興味深かったのかもしれない。私も笑う。言葉は通じないけれど、「良い」空気があった。


 学生達はアイスクリームを頼んでいる。私も同じモノを頼む。みんな笑う。屈託のない笑顔を久しぶりに見たような気がする。タイは微笑みの国と言うが、少なくともこの場においては嘘ではなかった。トムヤンクン、ビール、アイスレモンティー、アイスクリームを食べて110バーツ(約400円)。これは安い。滅茶苦茶に安い。タイにハマるバックパッカーは多いけれど、その気持ちはよくわかる。ツアーでバンコクに来た人の話によると、添乗員からは屋台や大衆食堂で食べることはしないようにとお達しが出ているそうだがもったいないとことだ。


 私は再度タクシーを捕まえ、近くにあるスカイトレインの駅まで行ってもらうように頼んだ。駅なら迷うことはないだろう、と思ったがそれは甘く、3キロ程度の道なのに1時間近くかかった。もう起こる気にもなれない。スカイトレインで市の戦勝記念塔に行き、少し休んでから再度タクシーを拾ってスタジアムに行く。時計は午後4時。ACLグループリーグ第6節、バンコク・ユニバーシティ対川崎フロンターレは午後6時試合開始である。


 幸い運転手はロイヤルアーミースタジアムの場所を知っていて迷わず着いた。アーミークラブというゴルフクラブのようなクラブハウスがあり、スタジアムはその裏にあった。スタジアムの裏手から見る限りスタンドは閑散としている。本当にやるのかと不安になったが、メインスタンドに回ると川崎サポーター達がたむろしていて、無事合流することができた。
(続く)
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